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世界の次世代指導層が集まりエネルギー問題討議、エキノックス・サミット

 【ウォータールー(カナダ・オンタリオ州)24日CNW=共同JBN】20年先のことを考えてみよう。人口の急増、化石燃料の枯渇、現在の高炭素エネルギーがもたらす環境への影などに備えるのに、将来の世代が是非必要とする知識をわれわれは身につけただろうか? 2011年6月5日から9日まで、カナダ・オンタリオ州のウォータールーで、「エキノックス・サミット:エネルギー2030」(Equinox Summit : Energy 2030、www.equinoxsummit.org)が開かれ、明日の指導層に現在の専門家たちが加わって、改めて世界エネルギー対話を行うほか、最新の科学技術が電化の度合いをさらに強めた低炭素の未来をどのように推し進めて行くのかについて話し合う。

 ▽世界から人材
 先端をいく科学専門家や熟練アドバイザーたちの参加に加え、われわれはエキノックス・サミットで開かれる将来の指導層フォーラムへの参加者を18人選んだ。12カ国から選ばれた20歳から30歳までのこれらの優れた若い人々は、持続的未来に備えるわれわれの世界的コミュニティーに限界のない変化をもたらしうる広範囲なネットワークを代表している。以下に参加予定者の一部を紹介する。

 *ゾーイ・キャロン(Zoe Caron):カナダ。再生可能エネルギーに対する情熱が世界自然保護基金(WWF)カナダでの気候変動政策・同政策提唱の専門家として発揮されている。
*ケリー・チュン(Kerry Cheung):米国。米科学振興協会(American Association for the Advancement of Science)で科学技術フェローとしてスマートグリッド技術の開発を検証している。
 *フェリペ・デ・リオン(Felipe De Leon):コスタリカ。京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)の一環として中南米全域にわたってクリーンエネルギー・プロジェクトを開発した。
*ジエン・ホワ・ディン(Jian hua Ding):中国。中国の住宅都市農村建設省向けに炭素ガス排出に関する価値ある政策提言を作成した。
 *マイケルドノバン・エゼイロ(Michael-Donovan Ezeilo):ナイジェリア。いくつかの環境政策を発展させる協力を構築する仕事を行い、これはナイジェリアで2010年に法制化された。
 *アイーシャ:マスード(Ayesha Masood):パキスタン。パキスタン国内での再生エネルギーの開発を、政府キャンペーンや学生教育の域を超えて熱心に提唱した。
 *ヤコブ・ニガルド(Jakob Nygard):デンマーク。欧州議会で環境およびエネルギー政策の調査・分析を行ってきた。
 *ギタ・シャラニ(Gita Syahrani):インドネシア。国際法務の知識を持っており、インドネシアの低炭素、クリーン・エネルギー投資戦略につて同国政府の顧問業務を行った。

 フォーラムの参加者全員のリストは以下のサイトで入手可能できる。
 http://wgsi.org/content/confirmed-participants-forum

 ▽協力関係を通じて変化をもたらす触媒役に
 オープンな協力関係の精神で4日間にわたる集中的な討議を通じて、これらの次世代指導者たちは十分な数の科学者たちや、アドバイザーたちとの討議を行って、増大するエネルギー供給能力、耐久度や安全性の向上、現在のエネルギー・システムの効率性などの問題のほか、持続的で電化の進んだ未来の姿を描く。6月9日のサミット終了時に発表されるエキノックス声明で各種提言が公表されることになっている。

 ▽ウォータールー・グローバル・サイエンス・イニシアチブ(WGSI)について
 ウォータールー・グローバル・サイエンス・イニシアチブは、ペリメーター理論物理学研究所とウォータールー大学の パートナーシップの下で2009年に設立された非営利団体。WGSIの目標は、将来の科学、技術の解決策に必要な対話を促進し、長期的な思考のための触媒となることに専念する国際会議を提供することにある。


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