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名古屋市に新技術センター、ロード・コーポレーションが発表

【ケーリー(米ノースカロライナ州)17日PRN=共同JBN】騒音と振動に対する能動的、受動的ソリューション開発の世界大手であるロード・コーポレーション(LORD Corporation)は17日、名古屋の新しいアジア太平洋技術センター開所式を5月24日に行うと発表した。同社は航空宇宙、自動車、汎用工業市場向け接着剤、高性能コーティング剤の世界大手である。

この技術センターは愛知県名古屋市熱田区桜田町17-7に設けられ、広さは1900平方メートルで事務室の他会議室、実験室、試験スペースが建設される。ロード アジアパシフィックの尾本裕一副社長(技術担当)によると、名古屋市を選択したのは日本における自動車製造の中心地であり、ロード社として同地域所在の主要顧客の多くに簡単にサービスが可能であること、近隣の産業や大学から優秀な人材が集めやすいことなどが理由という。また同市は旅行にも便利な場所にある。

ロード社は甲府と尼崎から開発スタッフを新しいセンターに移す予定であり、主な物理的・環境試験用とゴム処理器機も移す。新センターは化学合成用の爆発防止屋根を備える。同センターの中心となるのは、基材用ゴム・ボンディングとエラストマー、電気素材、構造用接着剤用の高性能コーティングが含まれる。

ロード アジアパシフィックのデビッド・シポリン社長によると、この新センターはアジアや世界の顧客に緊密に協力し、技術的協業と顧客への対応を改善しアジア太平洋でのロード・コーポレーションの技術能力を拡大する上で当然のことであるとしている。

シポリン社長は「ロード社にとって研究開発は極めて重要であり、86年前に創業して以来の品質保証マークである。実のところ、ロード社は売上から研究開発に同業者の2倍から3倍の経費を充てている」と語っている。

ロード社のマーケティング・販売担当マネジングディレクターであるエド・ガスティン氏はこの意見に同意して「ロード社は当社独自の技術と人的専門知識を統合することによって、顧客の製品の価値を高めることにコミットしている。アジア太平洋技術センターによって、当社顧客とその製品を向上させるリソースを実現することができる」と述べている。

ロード社は40年以上にわたってアジア太平洋地域にプレゼンスを有している。ロード アジアパシフィックの本社は香港にあり、支社が東京、上海、ムンバイ、クアラルンプールにある。ロード アジアパシフィックは名古屋の新技術センターに加えて、技術センターが上海、中国、インドのナシクにある。製造工場は日本の甲府、中国の上海、インドのナシクにある。また韓国京畿道平澤市に合弁の製造工場がある。

ロード社の自動車担当グローバルマーケティング・マネジャーであるブレット・ルーケティック氏は「新しいアジア太平洋技術センターは、すべての顧客とロード社のさまざまな地域の製造工場へのサポートを提供しながら、ますます難しくなっている事業目的を世界の顧客が達成するのを援助できるだろう」と語った。

▽ロード・コーポレーションについて
ロード社は本社を米ノースカロライナ州ケーリーに置き、総売上高は7億2000万ドルを超える。同社は騒音と振動の原因となる機械的動きを管理し制御する器機とシステムを設計、製造、販売している株式非公開会社。また汎用目的と特定用途向け接着剤、コーティング剤を処方、生産、販売し、磁性反応技術を用いた製品・システムの開発を行っている。ロード・コーポレーションは、世界9カ国で製造し、主要な15以上のビジネスセンターにオフィスを構えており、世界で2600人以上を雇用している。詳細はhttp://www.lord.comを参照。


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