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東芝、韓国の石炭火力発電所向けに蒸気タービン発電設備を受注

 東芝は、韓国の現代建設と共同で、韓国南部発電から、三陟超々臨界石炭火力発電所向け蒸気タービン発電設備を受注した。

 受注した火力発電設備は、発電効率が高く環境負荷の低減にもつながる超々臨界圧方式の出力100万キロワット蒸気タービン発電設備2基。2013年以降順次納入し、韓国で初めて運転を開始する100万キロワット級超々臨界圧方式発電所となる。運転開始は2015年半ば以降順次行われる予定。

 石炭火力発電は、石炭の燃焼により、ボイラーで発生させる蒸気を、高温高圧にするほど効率が高くなる。超々臨界圧方式は、600℃クラスの高温、25MPaクラスの高圧蒸気で発電を行う。

 同社は、超々臨界圧方式の蒸気タービン発電設備について、国内10基、海外13基の受注実績がある。今回の受注は、客先から同社の高効率な発電性能及び経済性、豊富な実績に裏付けられた技術的信頼性などが評価されたもの。

 韓国では高い経済成長率を背景に、電力需要が堅調に増加しており、現在76ギガワットの発電容量を2020年までに100ギガワット以上に増量させる計画で、そのうち火力発電は55%以上を占める見通しす。

 今後、電力需要が増加している韓国における同種プロジェクトでの更なる受注を目指すとともに、超々臨界圧火力発電所の建設需要が高いアジア市場などでも、火力発電設備の受注活動を強化していく方針。


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