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帝国データバンク調査、震災の影響で倒産が急増 自粛も要因に

 帝国データバンクは東日本大震災に関連した企業の倒産動向調査を取りまとめた。それによると、震災による直接及び間接の影響を受けて倒産する件数が急増しており、倒産企業数はすでに、95年発生の阪神淡路大震災の3倍に達した。関連倒産は全国的に発生しており、自粛や取引先の被災を受けての「間接被害型」の倒産が目立っているという。

 東日本大震災による影響を受けた倒産は、4月30日時点で66社(負債総額371億300万円)が明らかになり、震災後約1カ月半で22社と判明した阪神大震災当時の3倍に急増した。また、都道府県別では各地で発生するも岩手、宮城、福島の3県は10社(15.2%)にとどまる。

 倒産パターン別では、「間接被害型」が60社(90.9%)を数え、全体の9割を超えた。そのうち「消費自粛のあおり」を受けた倒産が20社(30.3%)で最も多くなっている。今回の震災が倒産企業に与えた影響度をみると、以前から業績悪化が続くなか、震災による間接的な被害が最後のダメージとなった「影響度・小」(48社、72.7%)が7割超を占める。

 業種別では、「旅館・ホテル」(8社、12.1%)が最も多く、「広告・イベント」(5社)、「外食」(4社)、「旅行」(2社)など、消費自粛のあおりを受けやすい”不要不急”の業種が目立っている。従業員数別では、「5人以下」の零細企業(27社、40.9%)が4割を超えた。倒産企業のメーンバンクをみると、「地銀・第二地銀」(35社、56.5%)が全体の過半数を占めた。


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