20年後のエネルギー対策で賢者サミット、6月にエキノックス・サミット
【ウォータールー(カナダ・オンタリオ州)5日CNW=共同JBN】20年後の将来を現出する-化石燃料を断ちカーボン排出量を低減する人類の最善の努力は、急上昇する人口対策が十分でないとすればどうなるか?人類は最高のイノベーターのアイデアが、より確実かつ持続的な将来に向けて準備する必要のあるテクノロジーに目を向けることができるよう、なぜ速やかに行動しなかったか自問自答する?
持続的将来を考える非営利組織のウォータールー・グローバル・サイエンス・イニシアチブ(WGSI、www.wgsi.org)はカナダ・オンタリオ州ウォータールーで6月5日から9日まで、「エキノックス・サミット:エネルギー2030(Equinox Summit: Energy 2030)」を開催する。同サミットは最先端の科学と技術が、どうすれば持続的エネルギーの将来の戦略決定に利用しうるかという世界会議である。
▽国際的行事
エキノックス・サミット:エネルギー2030は世界の最も先見性のある科学、政策、業界専門家とともに若い将来性のある指導者を結集し、低カーボン存在に向けた世界に導く青写真となる文書を作成するため協調する。この青写真は一連の有望な主要テクノロジーの一覧表を作り、実行戦略のロードマップを明確にする。
エキノックス・サミット:エネルギー2030のパトロンとして、カナダのデービッド・ジョンストン総督が、6月5日(日曜日)午後1時(東部標準時)にサミット開会の挨拶を行う。ジョンストン総督の挨拶はhttp://www.wgsi.orgでライブ、オンデマンドでストリームされる。
▽サミット参加者
エキノックス・サミット:エネルギー2030は持続的将来に向けて努力する素晴らしい一連の参加者をそろえ、以下のような専門家(敬称略)が参集する。
ヤシン・カディ(Yacine kadi):使用済み燃料棒を再利用する次世代原子炉の構築に主要な役割を果たしている欧州原子核研究機構(CERN)研究者。
マイケル・グリフィン(Michael Griffin):元NASA長官。大規模システム思想家。
バーツラフ・スミル(Vaclav Smil):著名な教授で、現代国際世界問題に関する30余りの著書を執筆した作家。
キャシー・フォリー(Cathy Foley):オーストラリア国立科学庁の科学担当副長官でその超伝導研究はエネルギー生成における技術的成果につながりうる。
バリー・ブルック(Barry Brook):代表的な環境・エネルギー専門家で「素晴らしい新世界(Brave New World)」のブロガー。
デビッド・キース(David Keith):エネルギー・環境問題に関するカナダの主研究者で、20年にわたり気象科学、エネルギー技術、公共政策の橋渡しに努めた。
アラン・アスプル-グジック(Alan Aspuru-Guzik):太陽光技術に対する理論化学と量子力学とを結びつけ、植物がどのようにして太陽エネルギーを吸収するかを再現した。
リンダ・ナザー(Linda Nazar):最も必要とするときにエネルギーを貯蔵するより良い道を探るためナノテクノロジー最前線で働いている。
ジャティン・ナトワニ(Jatin Nathwani):世界数十億の生活向上のためエネルギー保存・需要管理に対する活動の先頭に立っている。
トム・ランド(Tom Rand):ベンチャーキャピタリスト、民間エネルギー産業専門家。「キック・ザ・フォッシル・フューエル・ハビット:われわれの世界を救う10のクリーン・テクノロジー(Kick the Fossil Fuel Habit: 10 Clean Technologies to Save Our World)」の著者。
その他参加者名はhttp://www.wgsi.orgで閲覧できる。
▽明日の指導者たち
エキノックス・サミット:エネルギー2030は、将来の世代が変化を起こすことを身につけさせるために、20歳から30歳までの若い指導者のフォーラムを開催し、トップの先見性を持って働いてもらう。このフォーラムは専門家の研究結果を検討し、技術的実現についてアドバイスを提言する。フォーラムの参加候補者名は数週間内に発表される。
▽メディア
エキノックス・サミット:エネルギー2030を取材するため、限られた数のメディアが自社ジャーナリストの取材旅行費用を支援する便宜供与を提供する。便宜供与は割引ホテル料金、交通費、会場のニュースルーム利用、開会・閉会レセプションへの特別招待、有力なサミット参加者への接触などが含まれる。取材登録は5月16日午前9時(EST)までに提出されなくてはならない。詳細はhttp://wgsi.org/context/newsroomを参照。
▽ウォータールー・グローバル・サイエンス・イニシアチブ(WGSI)について
ウォータールー・グローバル・サイエンス・イニシアチブは、ペリメーター理論物理学研究所とウォータールー大学の間で2009年10月に結ばれた非営利の提携関係である。WGSIの使命は科学、技術を使った世界の最も基本的な社会、環境、経済問題に対する長期的な思考、解決を生み出す触媒となることである。WGSIは偉大な精神の持ち主が一堂に集まり、新たなアイデアを共有し、より良い将来に向けて共同で努力する貴重な機会を提供する。
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- [電力・発電]20年後のエネルギー対策で賢者サミット、6月にエキノックス・サミット 2011/05/09 月曜日