ジョンソンコントロールズ社、コンセプトカー「ｉｅ：３」を公開
【上海２０日PRN＝共同JBN】柔軟性、ゆとり空間、サスティナビリティー、ユーザーの嗜好を存分に反映、実現したジョンソンコントロール社のコンセプトカーie:3が、２０１１年上海オートショーで公開されている。環境対応の小型車セグメントとしてのこの電気自動車は世界中の市場に対応できる主要な内装とバッテリー・ソリューションを備えている。
ジョンソンコントロールズのグループバイスプレジデント兼オートモーティブシステムズ中国担当ゼネラルマネジャーのジョン・モルトンは「ie:3コンセプトのテーマである感動的で優れた効率性は、現在の知識と期待を超える新しい内装とバッテリーの可能性を示している。それはバランスの取れた最新技術だけでなく、消費者の直感にも効果を与える技術も提供する」と述べた。
同社はエンジニアリングにおける世界的な専門知識と最先端技術を活用し、すべてのマーケットセグメントで費用対効果を維持しつつ、空間利用を向上し、重量を減らし、ユーザーの求めるものを強化する製品とソリューションを特色とするコンセプトを構築した。
車室空間の拡大を生み出す鍵は、ジョンソンコントロール・サフト社による次世代電気自動車用バッテリーシステムである。この革新的な薄型のシステムは、車両フロアの下に表面を平面化するようなリチウムイオンのプリズム型セルを敷き詰めたものである。
バッテリーのパッケージ化で実現する車室内のゆとりにより、設計者やエンジニアは車室内環境全体を強化する多くの選択肢が得られる。例えば、乗員の快適さをさらに重視する新しい市場向けに、ie:3はこのクラス最高のゆとり快適さ、際立ったフット・レスト、スーツケースを置けるほど余裕のある空間を実現することで、劇場風の座り心地を与えることができる。後部座席は簡単な操作でフラットになり、走行中でも滑りにくい表面加工が収納アイテムを安定させるストレージオプションが得られる。
ジョンソンコントロールズのパワーソリューションズ、アレックス・モリナロリ社長は「当社の次世代バッテリー・ソリューションは、車室内により大きな空間を生み出すだけでなく、電気自動車に求められる走行距離を延ばすのに十分な電力を提供する能力がある。それは車室内の快適さを高めるとともに消費者に安心感を与え、１回のバッテリー充電で１００マイル（約１６０キロ）の走行を可能にする。」と述べている。
同社は革新的な材料と独自のアプリケーションを活用して、総合的で戦術的なソリューションを生み出した。一例を挙げると、このコンセプトは同社が最近買収した自動車ファブリック・ラミネート加工サプライヤーのミシェル・ティエリー社が生産するファブリック製インサートを採用していることである。またレーザー・エッチング処理およびコンピューター縫製技術は、費用対効果に優れた内装に利用される。
ie:3のさらなる革新的機能は、先進的で軽量のオプショナルなサウンドシステムであり、天井材にオーディオを組み込み、車両ドア部分のストレージ利用機会を高めるとともにユニークなLED照明を付加することで車室内全体の雰囲気を高める。さらに、総合的なドライブ情報システムは、６・５インチの半透過型クラスター・ディスプレーを備えており、太陽光でまぶしく透過性のある統合ヘッドアップ・ディスプレーでも可視性を高める。
ie:3コンセプトカーは上海オートショーの同社展示会場であるE5ホールのブースE506とE507で展示されており、報道関係者および招待客に公開されている。同コンセプトとその他世界的な生産イノベーションに関する記者会見が、４月２０日午前１０時半に会場で開かれる。
▽ジョンソンコントロールズ社（Johnson Controls, Inc.）について
ジョンソンコントロールズは、世界１５０カ国以上の顧客に多様なテクノロジーを提供する、業界トップクラスのグローバル企業である。 当社の１４万２０００人の従業員は、ビルのエネルギー効率や運用効率を最適化する質の高い製品、サービス、ソリューションをはじめ、自動車用鉛バッテリーおよびハイブリッド車・電気自動車用先進バッテリー、自動車用内装システムの開発に取り組んでいる。 当社のサスティナビリティーへの取り組みは、当社創業のきっかけとなった電気式室内サーモスタットを初めて発明した１８８５年にまでさかのぼる。当社は、当社の成長戦略とマーケットシェアの拡大によって、株主に価値を提供し、顧客の成功を支援すべく取り組んでいる。コーポレート・レスポンシビリティ・マガジンは２０１１年度「ベスト・コーポレート・シチズン（最優秀企業市民）１００社」でジョンソンコントロールズをナンバーワン企業として認めた。同社のさらに詳しい情報はウェブサイトhttp://www.johnsoncontrols.comを参照。
▽ジョンソンコントロールズ オートモーティブシステムズ（Johnson Controls Automotive Experience）について
オートモーティブシステムズは、自動車シート、オーバーヘッドシステム、ドアシステム、インストルメントパネル、内装用電子機器を提供する世界的なサプライヤーである。 当社は、製品、テクノロジー、先進的な生産体制により、主要自動車メーカー各社の製品の差別化をサポートする。 世界各地に２００カ所以上の生産拠点を持ち、顧客のニーズに応える体制を整えており、消費者は、部品一つからシステムまで、当社製品の快適性とスタイルを享受している。そのグローバルな組織力で、年間３０００万台以上の車両に製品を提供している。
▽ジョンソンコントロールズ パワーソリューションズ（Johnson Controls Power Solutions）について
パワーソリューションズは、スターター用鉛バッテリーや、「スタート・ストップ（アイドリングストップ）」機能を持つ車両用先進鉛バッテリーのほか、ハイブリッド車および電気自動車用リチウムイオンバッテリーで世界をリードしている。 当社の３５の製造拠点で、世界の鉛バッテリーの３分の１以上を主要自動車メーカーやアフターマーケット小売事業者に供給しています。 さまざまな技術革新によって、当社は、ハイブリッド車および電気自動車用先進バッテリー産業の確立に取り組んでいる。 合弁会社ジョンソンコントロールズ・サフトは、量産ハイブリッド車向けにリチウムイオンバッテリーを生産する世界初の企業である。 当社のサスティナビリティーへの取り組みは、世界に誇るテクノロジー、生産体制、再生利用の能力によって証明されている。
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- ［四輪・二輪］ジョンソンコントロールズ社、コンセプトカー「ｉｅ：３」を公開 2011/04/29 金曜日
