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新日鐵住金ステンレス、鹿島製造所 全面復旧は7月末か 代替生産も

 新日鐵住金ステンレスは28日、東日本大震災の影響を受けた鹿島製造所(茨城県神栖市)の復旧状況を発表した。輸送は陸海路で再開。また一部で製造機械を稼動させ生産も再開させた。しかし、炉本体については、電熱線の全面取り換えが必要な状況であることから復旧を7月末と見込んでいる。このことから光製造所(山口県光市)での代替生産を含めて対応を進めていくとしている。

 具体的な現況については、鹿島製造所の出荷状況が、15日再開させた陸上による輸送に続き、26日には海上からの輸送も再開。また生産については、19日時点でスリッター設備の稼働を再開しプロパー生産を開始。27日までには調質圧延機(SP)等の稼働を再開し精整加工全般についてプロパー生産を開始した。

 冷間圧延設備(CM)および焼鈍酸洗設備(AP)について、早期の稼働再開に向け動作確認を含む調整等を実施。光輝焼鈍炉設備(BA)については、損傷を受けた部位の補修を順次進めており、洗浄等一部機能の回復については4月上旬に完了の見込み。しかし、炉本体については電熱線の全面取り換えが必要な状況であり、現時点での復旧タイミングを7月末と見込んでいる。

 また光製造所での代替生産について、光製造所の2号冷間圧延機(2ZM)および1号光輝焼鈍炉(1BA)の4月中旬立ち上げに向け準備を進めている。


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