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独・HSHノルドバンクがUBSを提訴、5億ドルの損害賠償請求

 【ハンブルク、キール(ドイツ)24日PRN=共同JBN】ドイツのHSHノルドバンク(HSH Nordbank)は24日、スイスのグローバルな金融機関UBSが米住宅ローン市場に関連して構成、販売した5億米ドルの債務担保証券(CDO)ポートフォリオで被った多額の損失を回収するため、UBSを相手取って訴訟手続きを開始する決定を下したと発表した。この投資は後にハンブルク州立銀行と合併してHSHノルドバンクを形成するシュレスウィヒ・ホルシュタイン州立銀行に対し、2002年にUBSが売却した。HSHノルドバンクは慎重に検討した結果、法的助言に基づいて今回の措置を取ることにした。2月末までに米ニューヨーク州で正式にUBSを提訴すると予想される。

 HSHノルドバンクの申し立ては「ノースストリート2002-4」として知られるCDOに関係するもの。UBSはCDOを取り決め、ノースストリート2002-4が保有する資産ポートフォリオを自由裁量で管理している。HSHノルドバンクは、UBSによるポートフォリオ管理は契約上の義務と受託者の義務に違反しており、ポートフォリオの組み換えはUBSの利益だけを目的としていたと主張する。

 HSHノルドバンクのベルンハルト・ブローム氏は以下のコメントを発表した。

「UBSは良識的な投資目的に従って、ノースストリート計画へのわれわれの投資を慎重に管理すべきだった。UBSに対するわれわれの主張は、投資対象をHSHノルドバンクへ売却した方法とUBSのその後の資産管理が明らかにわれわれの利益に反することを示すものだ。われわれは世界最大の資産管理会社であるUBSが自社にのみ利益をもたらす行動を容認していたと思われると認識するに至った。われわれの懸念についてUBS上級幹部との話し合いを何度か試みたが、残念ながらUBSに対し法的手続きを開始する以外に手段がないことを知った。HSHノルドバンクは自己資本の用心深い管理と、UBSの責任に帰すべきと考える損失の回収に全力で取り組む」

 詳しい情報はウェブサイト(http://www.hsh-nordbank.com)まで。

 ▽HSHノルドバンクについて
 HSHノルドバンクは2007年9月30日現在の資産が2070億ユーロを超えるドイツの大手金融機関。顧客に対し全事業分野で幅広い革新的な金融ソリューションを提供し、特に輸送、物流、インフラ、エネルギー、不動産金融で専門知識を有する。同社は世界最大の海運金融プロバイダーで、再生可能エネルギー金融の市場リーダーである。HSHノルドバンクはハンブルク州立銀行とシュレスウィヒ・ホルシュタイン州立銀行の合併により2003年6月2日に設立された。

 (共同通信PRワイヤー)


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