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シャープ、中国の研究開発拠点を強化 開発から販売までを現地化

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設立されたシャープ先端科学技術研究開発(上海)有限公司(写真提供・シャープ)
 シャープは8日、中国上海市に研究開発会社「シャープ先端科学技術研究開発(上海)有限公司」(略称・SLC)を先月11日に設立し、今春から業務を開始することを発表した。同施設では、環境やエネルギー、電子情報通信、材料などに関する技術開発・研究を行う予定で、今後体制強化をはかり、研究開発から商品企画・生産・販売等までを現地化し、中国における「地産地消」を推進していく方針。

 シャープではかねてより、現地の販売会社内に先端技術研究開発センターを設置し、商品のソフトウェアを開発してきた。現地のユーザーニーズや将来ニーズを的確に捉え、革新的な商品を創出するために、開発センターの体制を強化し、あらたに別会社としてSLCを設立した。

 SLCでは、現地に密着したローカルフィット商品の創出に寄与する先端技術の開発と、グローバル事業の核となるテーマの研究開発を行う。また、これらを実現する人材の育成や、現地の大学や研究機関とも連携したオープンイノベーション機能も強化する。

 今後、SLCの体制を順次強化するとともに、モノづくりの最上流にある研究開発から、商品企画、生産、販売等までを現地化し、中国における「地産地消」を推進。さらに日本、米国、英国にある研究開発拠点と連携した「4極研究開発体制」を構築し、研究開発の強化を図っていく方針。


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