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国際自動車電池会議に出展、ドイツ貿易・投資振興機関

【ベルリン、バサディナ(米カリフォルニア州)21日PRN=共同JBN】ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade & Invest)は、1月24-28日に米カリフォルニア州バサディナで開かれる第11回国際先進自動車電池会議(International Advanced Automotive Battery Conference)に5年連続で出展する。1月29日はカール・ベンツ氏の自動車が世に出てから125年目に当たる。1886年のこの日、ベンツ氏はドイツ国内で「ガソリンエンジンで動く乗り物」を発明登録し、のちの「メルセデス・ベンツ」にその名を残した。今日ドイツの自動車産業は、内燃機関からエレクトリックモビリティへというパラダイムシフトの途上にある。ドイツの自動車バッテリー市場は今後数年間で活気付くと予想される。

ドイツでのエレクトリックモビリティは「国家エレクトロモビリティ開発計画」による5億ユーロ強の連邦政府資金に支援されている。この計画は2020年までに国内で100万台の電気自動車(EV)を普及させるのが狙い。産業界も力を入れている。すべての自動車メーカーは今年中に代替駆動自動車を導入し、2013年までに完全電気自動車を販売する。

自動車産業はドイツの最重要業種である。2009年の年商は2630億ユーロ。エレクトリックモビリティの分野では、現在国内8カ所にモデル地区があり、バッテリー駆動による移動の応用を実験している。ほかの13地区ではエレクトリックモビリティ向けのスマートグリッド(次世代送電網)施設や情報通信技術を開発中だ。開発に携わっている企業は、ダイムラーやフォルクスワーゲンといった自動車メーカーから、公益企業、連邦および各州政府、有力研究機関など。実験プロジェクトでは現在いくつかの電気自動車群を展開し、充電施設を建設し、郵便や物流業務などで運用を試験している。

ドイツの自動車業界は研究開発費に毎年210億ユーロ以上を投資している。この分野では毎日10件以上の特許が登録される。ドイツの研究者はバッテリー容量や自動車車体向けの軽量素材など、エレクトリックモビリティの幅広い課題に取り組んでいる。アウエ・モビリティ・イニシアチブでは、音のしない電気自動車の音響問題や危険性を熱心に調べている。

今年の国際先進自動車電池会議でドイツ貿易・投資振興機構の業界専門家は319のブースに控え、ドイツでの事業拡大に関心を持つ投資家に助言をする。専門家は適切な用地の取得から、既存メーカーや研究機関との提携まで、投資手続きの全般にわたって手助けをする。

ドイツ貿易・投資振興機関はドイツ連邦政府の対外貿易、国内投資推進機関である。ドイツ市場へのビジネス活動拡大を望む外国企業に助言し、外国市場への参入を望むドイツ企業には対外貿易に関する情報を提供している。


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