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3つのアイデアが受賞、初のBMWグループ異文化交流賞

【ミュンヘン(ドイツ)20日PRN=共同JBN】ドイツのBMWグループ国際異文化交流賞の初の受賞アイデアが18日発表された。BMW社取締役で同賞の委員長を務めるハラルド・クルーガー氏は同日夕、ジャーナリストのスザンヌ・クロンズッカーさんが司会する BMWミュージアムでの授賞式で、1位から3位まで3つのアイデアを発表した。

18日の最終選考委員会で6人の審査員を納得させた3つのプロジェクトは、ブリュッセルを中心とする「BELIEFORAMA」、オーストリアの異文化交流「ガルテンポリログ」、イスラエルのトレーニング・プログラムである「ハンド・イン・ハンド」である。最終選考に残った7つのアイデアは、世界40カ国以上から寄せられた約300にのぼるアイデアの中から勝ち残ってきた。

この国際的コンペティションはBMWグループが計画したもので、異なる文化、宗教、言語を持つ人々の間の関係を強化することにコミットした個人やイニシアチブを支援するものである。優勝したプロジェクトには総額2万5000ユーロが賞金として授与され、1年間にわたってBMWグループから積極的な支援を受けることになる。

▽3つの優勝プロジェクト:3つのオリジナルなアイデア
1位となったのは、「BELIEFORAMA」。このアイデアは、柔軟性とこのメンバー自身の学ぶ意欲が審査委員を納得させた。このトレーニング・プログラムは、他文化コミュニティーにおける緊張を緩和させ、連帯を維持するため汎欧州レベルで取り組む。審査員団は「宗教的多様性と差別反対」トレーニング・プログラムに関する提案と実施コンセプトにとりわけ感心した。BELIEFORAMAは、働く現場で異なる文化、宗教間に尊敬と寛容の環境を創り上げようと望んでいる教育者に効果的な支援を提供する。このコンセプトには欧州を広く見通した社会的事業へと発展していく可能性を秘めている。

2位に入ったアイデアはウィーンの「ガルテンポリログ」グループで、受賞理由はそのコンセプトが一連のさまざまなコンセプトに変身可能だからである。「ガルテンポリログ」つまりオーストリアの異文化コミュニティー・ガーデン・プロジェクトは、文化の異なる人々が一緒に協業や実地体験を行うよう奨励するものである。ガーデニングに関心があり、すべての社会的階層からの人々と対話交流する心構えのある人なら、誰でも参加できる。この異文化交流庭園では、人々の文化的出自の違いがかえってその価値を高めると受け取られる。小規模な公園から始まったものがその後、オーストリアの州のいくつかで定着したフランチャイズとして成功するまでになっている。

3位に入賞したのは、イスラエルの「ハンド・イン・ハンド:明日のリーダーを育てる」プロジェクトの創始者。このプロジェクトは、ユダヤ・アラブ教育イスラエル・センターが創始者である。「ハンド・イン・ハンド」プロジェクトは、異なる宗教的背景を持つ中途退学者に確かな職業訓練を提供するという実際的な目的を持っている。「ハンド・イン・ハンド」が審査員から高く評価されたのは、このグループの信念である。彼らは、困難で時として危険ですらある社会的、政治的な環境にあっても、アラブ人とユダヤ人は差別のない社会で若い世代に教育とキャリア開発のため同一の機会を与えるという条件下で、将来を共にしていると確信している。

▽安定と持続可能性のための提携
ハラルド・クルーガー取締役は授賞式で「これらの賞は極めて革新的なプロジェクトに与えられた。これらプロジェクトはさまざまな状況下で展開可能である。 BMWグループとして長期間にわたる提携の一環としてこれら3つのプロジェクトの創始者に支援と援助を提供できるのを喜んでいる」と語った。さらにクルーガー氏は、異文化交流に関するBMWグループ賞が特別である理由について次のように明らかにした。1997年の異文化学習BMWグループ賞に続く第2弾として、今回の異文化交流賞は、受賞者に賞金およびBMWグループ従業員の技術的、実際的な支援という形で当初からのサポートを与えることである。

国連文明間連帯イニシアチブ・シニアアドバイザーのジャン・クリストフ・バス氏は授賞式で特別講演を行い、企業内の異文化交流コミットの重要性を指摘して次のように述べた。「文化的理解を深め文化と人々との絆を構築する上で、企業セクターが極めて重要になっている。BMWグループはこうしたコミットをすることで先駆的で展望を持った役割を果たしその第一線に立っている」

▽審査員
受賞プロジェクトの審査に当たったのは、さまざまな異文化交流分野を持つ以下の6人の有能で著名な専門家である。

 *バリー・バン・ドリエル博士:国際異文化間教育学会事務局長
 *マルクス・ヒップ氏:BMWヘルベルト・クアント財団マネジングディレクター
 *ラジェンドラ・K・ジャイン教授:ニューデリー、ジャワハルラール・ネール大学欧  
州学教授
 *ナディム・シエイバン氏:エルサレム財団プロジェクトマネジャー
 *マルク・テルケシディス博士:ジャーナリスト、作家、移民問題研究家
 *ベルノル・ムノス・ビリャロボス教授・博士:2010年8月まで教育に関する国連 
 特別報告者。コスタリカ大学法学教授

▽写真展示:豊かさのための多様性
BMWグループの異文化交流コミットメントの一環として「豊かさのための多様性」と題する写真展が開催された。これらの作品は3人の若い写真家が、ミュンヘンのBMW製造工場で行われている異文化交流チームワークを撮影したものある。ミュンヘン工場では、世界56カ国から来た従業員がチームとして作業している。この写真展はミュンヘンのBMWミュージアムで2011年春まで開催される。

今回のコンペや参加条件などの詳細はhttp://www.bmwgroup.com/awardを参照。

質問などの問い合わせ先は以下の通り。

Konstanze Carreras
Corporate and Governmental Affairs, Social Responsibility
Tel.: +49-89-382-52894, Fax: +49-89-382-10881
Website: http://www.press.bmwgroup.com
Email: Konstanze.Carreras@bmw.de


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