小惑星探査機「はやぶさ」地球外物質を持ち帰り
電子顕微鏡に映し出された微粒子の成分（写真・ＪＡＸＡ） 宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は16日、小惑星探査機「はやぶさ」に搭載された帰還カプセルから採取された微粒子は、岩石質であると同定したと発表した。
ＪＡＸＡによると、サンプルキャッチャーＡ室から特殊形状のヘラで採集された微粒子をＳＥＭ（走査型電子顕微鏡）で観察および分析を行った結果、１５００個程度の微粒子があり、岩石質と同定。更に、その分析結果を検討したところ、そのほぼ全てが地球外物質であり、小惑星イトカワ由来であると判断するに至った。
採集された微粒子のほとんどは、サイズが１０ミクロン以下の極微粒子であるため取扱技術について特別なスキルと技術が必要な状況。ＪＡＸＡでは、初期分析のために必要な取扱技術と関連装置の準備を進めている。
前後の記事
記事バックナンバー
- ［製造全般］小惑星探査機「はやぶさ」地球外物質を持ち帰り 2010/11/17 水曜日
