レミーがZAPとの提携強化、電動モーターの長期供給・開発契約
【深セン(中国)5日PRN=共同JBN】米レミー・エレクトリック・モーターズ(Remy Electric Motors)は5日、米電気自動車メーカーのZAP社(OTCブリティンボード:ZAP)への新たな電動モーター・サプライヤーに指名された。
ZAP創業者のゲアリー・スター氏とレミー・エレクトリック・モーターズのゼネラルマネジャーであるケビン・クイン氏は同日、中国・深センで開かれた今年の「世界電気自動車シンポジウム・展示会」の展示社と参加者の前で、両社が長期的な供給・開発契約を結んだと発表した。レミー製HVH250電動モーターはこの契約で、ZAP製自動車とスポーツ用多目的車(SUV)向けに世界で広く使用可能になる。ZAPはさらに、ZAPの自動車プラットフォームといくつかの中国車両のそれに使用するレミー製モーターによる駆動装置を開発する。
ZAPは今年、中国の自動車メーカーである浙江永源汽車社(Zhejiang Jonway Automobile Company Ltd.)の51%の利権を買収した。この吸収合併によってZAPは、数百の認定ディーラーと契約している永源汽車の80余りの工場直販特約店による販売網を通じて、中国市場へのアクセスができるようになった。ZAPとレミーが結んだこの新しい供給・開発契約によってレミーは、中国電気自動車市場での戦略的パートナーを持つことになる。
レミーのケビン・クイン氏は「ZAPとのこの新規契約は、レミー・エレクトリック・モーターズの優れたパフォーマンスと実証された信頼性を認めることである。われわれは革新的な電気自動車製造ラインを保有して世界市場を切り開いているZAPとの提携を誇りに思う」と語った。
イノベーションはZAPの特質である。同社最新の開発プロジェクトの一つである電気自動車「エイリアス(Alias)」は、燃費100MPG(MPGはマイル/ガロン)もしくは同エネルギー相当の車両間の次世代低燃費車コンペティションである1000万ドルの「プログレッシブ・インシュアランス・オートモーティブXプライズ(Progressive Insurance Automotive X PRIZE)」に参加した。ZAPエイリアスは当初参加115チームの中から最終選考対象7チームに残り、コンペティションの中の最も実践的かつ望ましい設計として認められた。
ZAP創業者のゲアリー・スター氏は「レミーは大切なパートナーであることが分かった。われわれは同社の電動モーターが市場で最も優れていると確信している。ZAPは業界をリードするパフォーマンスと信頼性を保証するため、製品の革新を進めている。当社の全車両製造をレミーの電動モーターに切り替えることで、さらに大きな電力と効率を顧客に提供できることになる。今回の提携はすべての関係者にとって間違いなくウィンウィンの利益となる」と述べた。
ZAP製の「電動SUVタクシー」が今年の上海万博にお目見えして、世界のオーディエンスは初めて同社の電気自動車を知った。ZAPと永源汽車は万博展示会開催中に関係者やVIPを乗せて往復した。これと同じ車両はこれから、レミーHVH250電動モーターを使って世界的に利用できることになる。
ZAPとレミーが提携関係を持ったことはこれが初めてではない。レミーは米郵政公社(USPS)の電気郵便配達車を開発するためZAPと力を合わせた。この車両はUSPSが行った1年間のトライアルに認められた5種の参加車両の1台として選ばれた。
レミーが特許を取得しているハイボルテージ・ヘアピン(HVH)技術による世界級のトルクと出力密度は、ZAPの電気自動車にスピードと走行距離を付加する。AMPエレクトリック・ビークル、GM、メルセデス、BMW、アプテラ、アリソン・トランスミッションなどのブランドは、優れた技術、信頼性、既存の世界的製造能力を伴う製品化の速さが理由でレミーHVH電動モーターを利用している。
今日、8万台を上回る顧客評価向けのレミー製モーターが路上にある。レミーの小型HVH電気駆動モーターは10万マイル余りの実証ずみの信頼性と出力密度があり、ラボテスト済み、ロード実証済みである。HVH250電動モーターの詳しい情報はhttp://www.remyinc.com/hvh.asp を参照。
▽レミー・インターナショナル社(Remy International Inc.)について
レミー・インターナショナル社は米インディアナ州ペンドルトンに本社があり、小型スターターとオルターネーターおよびデルコ・デミー(Delco Demy)ブランド名による大型車両用システムの世界大手の製造、再生品、販売企業である。同社はまた最先端技術で設計されて十億マイル余りの走行で実証された信頼性という安全性で支えられた電気駆動モーターを製造、販売している。同社は100年余りの事業の中で、世界中の企業と積極的に協業して、自動車産業を変えるイノベーションを開発する。同社は最近米エネルギー省から、ハイブリッド技術分野の指導的役割を認められて、電気駆動車両用バッテリーと部品製造活動の名目で6000万ドルの助成金を受領した。
レミーに関する詳しい情報は、以下のレミー・ブランドのウェブサイトを参照。
www.remyinc.com
▽ZAP社について
ZAPは世界で最も古い歴史と経験を持つ電気自動車(EV)プロバイダーである。1994年以来、世界75カ国以上に11万7千台余りのさまざまなタイプの電気自動車を供給している。ZAPは電気トラックとバンを軍、政府、企業の社用車用に供給し、電動オートバイ、スクーター、全地形対応車(ATV)のイノベーターである。ZAPはカリフォルニア州サンタローザに本社があり、市街走行スピードの全面電動カーとトラクターを現在製造中の数社の中の1社である。同社はまたエイリアス(Alias)と呼ばれる高速道走行能力のある電気自動車を開発中である。詳細なニュースおよび情報はウェブサイト http://zapglobal.wordpress.comで入手可能。
同社の詳しい情報はウェブサイト(http://www.zapworld.com)を参照。
この資料は米エネルギー省の授賞ナンバーDE-EE0002023で支えられている業績に基づいている。このリリースは米国政府機関がスポンサーとなった業績の説明として準備された。米国政府あるいはここに記載されたすべての機関さらにはその従業員のいずれも、いかなる情報、装置、製品、あるいは明らかにされたプロセスの正確さ、完全性、有用性についていかなる保証、表明、示唆あるいは法的責任もしくは責務を負うものではない。ここに触れているすべての特定の市販製品、プロセス、ブランド名によるサービス、商標、メーカーその他は米国政府もしくはその他機関による保証、推薦もしくは賛同を意味するものではない。ここにあるリリースの筆者の見解と意見は、米国政府もしくはその他機関のそれを反映するものではない。
前後の記事
記事バックナンバー
- [国際情報]レミーがZAPとの提携強化、電動モーターの長期供給・開発契約 2010/11/05 金曜日