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日産自「フーガ・ハイブリッド」発売、独自HV技術採用

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フーガ・ハイブリッド(写真・日産自動車)
 日産自動車は26日、高級セダン「フーガ」にハイブリッド(HV)タイプを追加設定し、11月2日から販売を始めると発表した。同社独自の1モーター2クラッチ方式ハイブリッドシステム等を採用することで、1リッターあたり19.0メートルの高燃費を実現した。車両価格は577万5000円から。

 今回採用した1モーター2クラッチ方式ハイブリッドシステム「インテリジェント・デュアル・クラッチ・コントロール」は、駆動と発電を1つのモーターで行い、エンジンとモーターをトルクコンバーターを介さずにトランスミッションに直接接続する、軽量で高効率なハイブリッドシステム。同システムは、2つあるクラッチの1つでモーターとエンジンを完全に切り離して、エンジンを停止させた静かで効率の良いモーター走行(EVモード)を可能にした。このEVモードでの走行を、高速走行を含む運転領域まで拡大し、かつモーター走行を積極的に行うことで、クラストップの低燃費を達成している。

 さらに、同システムでは、素早い充放電が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載することで、高速で精密なモーター制御によるクラッチ操作を行うことが可能となった。これにより、スムーズな変速で上質な走りと、アクセル操作に対するレスポンスに優れ、ダイレクト感のある爽快な走りを両立した。

 また、ハイブリッド用に効率を高めた3.5リッター「VQ35HR」エンジンと、モーター出力特性にあわせて変速特性を最適化したマニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッションの組み合わせにより、息の長い伸びやかな加速フィーリングを実現した。

 サスペンションにはダブルピストンショックアブソーバーを採用し、電動油圧式電子制御パワーステアリングと電動型制御ブレーキを世界で初めて搭載することなどにより、上質な乗り心地と洗練された爽快な走りを両立している。

 エグゼクティブのためのVIPパッケージには、後席パワーリクライニングシートやリヤセンターアームレスト内蔵コントロールスイッチ、リヤ電動サンシェードなどの専用装備を採用した。また、柔らかい触感と自然な風合いを実現したセミアニリン本革など専用の素材を多く使用することで華やかさと質感の高さを追求したプレミアムインテリアパッケージを採用し、コンフォートサスペンションなどを装備することで、上質で快適な移動空間を実現している。

 なお、「フーガ・ハイブリッド」は、「平成22年度燃費基準+25%」を達成し、国土交通省の「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」認定とあわせて、「環境対応車普及促進税制」による減税措置*1では、次世代自動車として自動車取得税と自動車重量税が免税となる。


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