富士重「フォレスター」改良、新世代ボクサーエンジン搭載
スバル・フォレスター(写真・富士重工) 富士重工業は25日、多目的スポーツ車(SUV)「スバル・フォレスター」を改良を行うとともに、「S-EDITION」を追加設定し、発売した。排気量2000ccの自然吸気エンジン搭載のタイプには、新世代ボクサーエンジンを搭載。追加設定されたタイプには2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンを採用した。月間の販売計画は1100台に設定した。改良点と特長は次の通り。
【主な改良のポイント】
1.エンジン
・2.0L/NA車に、新世代ボクサーエンジンを採用。基本性能の高効率化を徹底的に追求した設計とし、15.0km/Lに向上した燃費性能と全域でのスムーズな加速性能を実現。
・ボア・ストロークの変更によるロングストローク化や燃焼室のコンパクト化などにより燃焼効率を高め、優れた燃費性能と実用領域における走行性能を両立。
・吸・排気バルブともにAVCS(アクティブ・バルブ・コントロール・システム)を採用。バルブのタイミングを緻密にコントロールして、出力・燃費・排ガスの各性能を高いレベルでバランス。
・吸気ポート形状の最適化やポート内への隔壁設定、TGV(タンブル・ジェネレーテッド・バルブ)の採用などにより高い燃費性能を実現。
・ピストンやコンロッドをはじめとした主運動系部品の軽量化などによりフリクションロスを低減し、燃費性能と回転レスポンスを高めている。
2.エクステリア
・ 外周部の強調や突起形状により縦方向の連続性を感じさせることで、力強さと質感を表現した新デザインのフロントグリルを採用。
・ LEDサイドターンランプ付ドアミラーを採用。(「2.0X」を除く)
・ 空力性能に優れる新形状のルーフスポイラーを採用。(「2.0X」を除く)
・ 新デザインの17インチアルミホイールを採用。(「2.0XS」にメーカー装着オプション、「2.0XSプラチナセレクション」「2.0XSプレミアムセレクション」に標準装備)
・ 新色の「マリンブルー・パール」を設定。
3.インテリア
・ インストルメントパネル上部にソフトフィール塗装を施し質感を高めた。
・ 立体感のある2眼メーターとセンター部のリングで構成された新デザインのスポーツルミネセントメーターを採用し、視認性、機能性、質感を向上させた。(「2.0XS」にメーカー装着オプション、「2.0XSプラチナセレクション」「2.0XSプレミアムセレクション」「2.0XT」に標準装備)
・ 左右独立温度調整機能付フルオートエアコンを採用し、利便性、快適性を向上させた。(「2.0X」を除く)
4.シャシー
・ リヤダンパーの減衰力の応答性を向上させるとともに、前後サスペンションの特性を最適化し、より確かな操縦安定性とフラットな乗り心地を実現。
・ リヤサブフレームブッシュの特性を変更し、路面からの入力を効率良く吸収するとともに剛性を高めることで、乗り心地と操舵時のリヤの追従性を両立させた。
5.その他
・ メーカー装着オプションのキーレスアクセス&プッシュスタートに、キーレスアクセス開錠時のタッチセンサー機能および施錠、開錠時のアンサーバックブザーを追加し、利便性を向上。
・ SUBARU G-BOOK mX対応のオーディオ一体型HDDナビゲーションシステムをメーカー装着オプションに採用。フルセグ地デジチューナーを内蔵。
【フォレスター「S-EDITION」の商品概要】
インプレッサ WRX STI A-Line 譲りの専用2.5Lターボエンジンとマニュアルモード付E-5ATを採用し、高い動力性能と日常での使いやすさを両立。足回りは「S-EDITION」専用のチューニングを施し、ハイパフォーマンスSUVに相応しい優れた走行性能を実現するとともに、専用のフロントグリルやブルー基調の内装などを装備しスポーティ感を高めている。
1.パワーユニット
・ 専用の2.5Lターボエンジンを採用。大容量ターボチャージャーの採用やECU最適化などにより、2800回転から最大トルクを発生するフラットなトルク特性を実現。
・ マニュアルモード付E-5ATは、フォレスターの車両特性に合わせての最適化を図り、低中速域から高速巡航までストレスのない動力性能を実現。
・ 走行状況に応じて、ドライバーが任意でエンジン特性を3つのモードから選択できるSI-DRIVE(SUBARU Intelligent Drive)を採用した。
・ マニュアルモードのシフトダウン時に、スムーズでレスポンスの良い変速を実現するダウンシフトブリッピングコントロール(回転数同期制御)を搭載。
・ VTD-AWD〔不等&可変トルク配分電子制御AWD〕を採用した。前後輪トルク配分を走行状況に応じて連続可変制御し、優れた操縦安定性を実現した。
2.シャシー
・ 足周りは、「S-EDITION」専用のチューニングを施し、前後ダンパーの減衰力の応答性を高めるともに前後サスペンションの特性を最適化するなど、スポーティな操縦安定性を実現。
3.エクステリア、インテリア
・ ダーク調&ブラックメッキのフロントグリルにより、スポーティさを強調した。
・ STI製17インチアルミホイールを標準装備した。
・ 「S-EDITION」リヤエンブレムを装備した。
・ アルカンターラ(ブルー)と本革(ブラック)を組み合わせた専用シート、ブルー色のドアトリムを採用するなど、スポーティな内装を演出した。
・ メーターは2眼を強調した「S-EDITION」専用のデザインで、スポーティさと高性能を表現。
・ ステアリングから手を離さずシフト操作が可能なパドルシフトを装備した。
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- [四輪・二輪]富士重「フォレスター」改良、新世代ボクサーエンジン搭載 2010/10/25 月曜日