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丸紅とカワサキプラント、トルコでセメント排熱発電設備受注

 丸紅と川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは2日、トルコの民間セメント会社からセメント排熱発電設備を受注したと発表した。受注金額は約10億円。丸紅が主契約者となり、カワサキプラントシステムズがプラント全体のエンジニアリングを、同社の中国合弁企業である安徽海螺川崎工程有限公司が主要機械設備を供給する。

 発注者は、トルコ最大手財閥のサバンジ・ホールディングズ傘下のチムサ・チメント・サナイ・ヴェ・ティジャレット・アー・シェー(チムサ・チメント)社。トルコ南部のメルシン)に主力工場を保有し、現在日産5000トンのセメント生産能力を有する。

 今回の排熱発電設備は、従来は原料の乾燥熱源としての利用、あるいは未利用のまま排気していたセメント焼成工程で発生する高温の排ガスを、排熱ボイラで回収し蒸気タービンにより発電を行う設備。セメントプラント全体の電力消費量の約30%を賄うことができる省エネルギー設備であるとともに、年間約4万トンのCO2削減に貢献する。発電出力は8.7MWで2012年の稼働開始を目指す。


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