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川崎重工、ドイツ工場向けにセメント排熱発電設備を受注

 川崎重工業は9日、同社グループのカワサキプラントシステムズが、ロホルドルファー建材グループ傘下の南バイエルンポルトランドセメント社のロホルドルフ工場(ドイツ)向けに、セメント排熱発電設備を受注したと発表した。本格的な設備としては欧州で初めて。発電出力は約6800kWで、2012年春の稼動開始を予定している。

 このプロジェクトは、ドイツの重電メーカーであるシーメンス社とコンソーシアムでの契約となる。川崎重工は、プラント全体のエンジニアリング、排熱回収ボイラの供給、客先供給機器の基本設計および工事・試運転の技術指導を担当。シーメンス社は、川崎重工のエンジニアリングに基づき、蒸気タービン、発電機、電気品および制御装置の供給を担当する。

 今回受注したセメント排熱発電設備は、セメント製造の焼成工程において発生する排ガスの熱を排熱回収ボイラで回収し、蒸気タービンにより発電を行う設備。同設備は、セメントプラントの排ガスを有効に活用し、プラント全体の電力消費量の約30%を賄うことができる省エネルギー設備であるとともに、年間約4万トンのCO2削減効果もあることから、日本国内の大型セメントプラントの大部分に設置されている。


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