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新日鉄、ベトナムに建設用鋼材の生産拠点設立 海外初進出

 新日本製鉄は5日、ベトナムに鋼管杭・鋼管矢板工場を新設することを発表した。同社が海外に建設用鋼材の生産拠点を設けるのは今回が初めて。ベトナムでは、港湾整備、道路・鉄道建設、発電所建設等の大型土木プロジェクトが数多く計画されており、今後需要拡大が見込まれる。

 新日鉄では、同国の鉄鋼国営公社であるベトナムスチール社と、メタルワン、住友商事、伊藤忠丸紅鉄鋼、阪和興業、日鉄商事の日系商社5社との共同出資による合弁で、鋼管杭・鋼管矢板工場を新設する。新会社名は、ニッポン・スチール・パイプ・ベトナム。出資比率は、新日鉄51%、メタルワン20%、ベトナムスチール10%、ほか各社4.75%ずつ。

 新工場は、ベトナム南部のバリアブンタウ省フーミーII工業団地内に位置し、敷地面積は10万平方メートル。主要設備はスパイラル鋼管造管機1基などで、総投資額は3100万米ドル(約27億2600万円)。今年10月に着工し、2011年5月に稼動予定。当初生産能力は月産5000トンを計画している。


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