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日本企業も初のランク入り、医薬アクセス指数

 【アムステルダム21日PRN=共同JBN】途上国の人々に自社医薬品を使えるようにする各国医薬品会社の努力を比較する世界指数で初めて、米国、欧州の会社と並んで日本の医薬品会社がランク入りした。21日に発表された第2回の医薬アクセス指数によると、全体として欧州の医薬品会社がこの分野で先頭に立っている。

 調査員は新しい指数を支持するリポートのなかで、最初の指数が発表された2008年に比べ、世界の医薬品会社は低所得国の人々との医薬品へのアクセスを改善するための方針、行動についてより多くの内部情報を提供したと述べている。2年前に比べ業界の計画が増えたことは指摘しているが、改善の余地はなおあるとしている。

 指数の創設者であるウィム・レーレベルト氏は「2010年の指数は、各企業が行動開始へのより大きな意思を示しているに過ぎないものだとしても、重要な進歩があったことを明らかにしている。指数は特に研究、開発と公正な価格設定の領域で、大きな改善があったことを示している。同時に、業界全体としてはなお先が長いことも示している」と語っている。

 世界保健機関(WHO)のカリッサ・エティエンヌ事務局長補は「医薬アクセス指数は各医薬品会社が必要不可欠な医薬品への普遍的なアクセスの推進のためにどのような行動をしているかを独自に評価しており、これによって行動改善の重要なツールとなっている」と語っている。

 医薬アクセス指数は、医薬品が途上国の人々のために製造され、そこに届くようにする努力について、世界最大級の医薬品会社20社をランク付けしている。指数は医薬品会社の競争を奨励し、投資家などに各社の社会的責任の記録を比較する手段を提供する。

 医薬アクセス指数2010はグラクソスミスクライン(英国)を医薬品、ワクチンをよりアクセス可能にしているという点で現在の業界リーダーに選んだ。メルク(米国)、ノバルティス(スイス)、ギリアドサイエンシズ(米国)、サノフィ・アベンティス(フランス)がこれに続いている。

 指数2010では先発医薬品会社の上位10社のうち6社が欧州を本拠としている。日本のエーザイ、武田、アステラス、第一三共は下位にランクされている。

 ジェネリック医薬品会社は先発医薬品会社とは別に格付けされている。ランバクシー・ラボラトリーズ(インド)とシプラ(インド)がジェネリック会社のトップにランクされている。


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