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コマツ子会社、エンジン用鋳鉄部品生産工場を新設 80億円投じ

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新設したKCX鋳鉄新工場(写真・コマツ)
 小松製作所(コマツ)は28日、子会社で、建設・鉱山機械の鋳造部品を製造販売するコマツキャステックス(富山県氷見市)が80億円投じて、本社工場敷地内に、エンジン用鋳鉄部品などを生産する工場(CB鋳鉄工場)を新設したと発表した。

 新工場は、建屋面積は1万7138平方メートル。生産能力は月間2300トン。建設・鉱山機械用の中・大型エンジン用シリンダ-ブロックおよびトランスミッションケ-スなどを生産する。

 エンジン用鋳鉄部品は、これまで小山工場(栃木県小山市)にあったKCX小山事業部で生産してきたが、6月から9月にかけて本社工場へ全面的に生産移管し、集中生産していく。

 建設・鉱山機械市場は、2008年秋のリーマン・ショックを機に世界的に需要が急速かつ急激に減少していたが、現在は中国、アジア、中南米などの新興国市場が回復に転じており、今後もこれらの国々の成長が牽引役となって需要は増加していくことが見込まれる。

 各種部品の素材である鋳鉄品の需要も更なる伸長が見込まれることから、KCXでは鋳鉄工場を新設し、中・大型エンジン用シリンダ-ブロックを中心としてトランスミッションケ-スなどの高難易度鋳鉄品の生産を本社工場に集約することで、建設機械用油圧バルブとともに品質水準の高いコンポーネントの安定的な供給を目指す。


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