ピカソなど60作品を競売、アートネットが11日から
【ニューヨーク、ベルリン12日PRN=共同JBN】アートネット・オークションズ(artnet Auctions)は美術作品、プリント、写真の継続的なオンラインオークションを提供する。5月11日からアートネット・オークションズはダミアン・ハースト、アルベルト・ジャコメッティ、パブロ・ピカソ、アンディー・ウォーホルを含むアーティストによる近代、現代美術作品60点をオークションにかける。競売されるのは20世紀、21世紀の最も重要なアーティストたちの作品である。
最初にオークションにかけられるのは、ギルバート・アンド・ジョージ、ダミアン・ハースト、リチャード・ペティボン、ウェイン・ティーボーを含む先端的な現代アーティストの作品の特別コレクションである。「フェロセン(2008年)」はオークションにかけられるダミアン・ハーストの2作品のうちの1つである。強烈な原色を使ったこの36インチ×52インチのスポットペインティングは完成当時のままの状態を保っている(推定価格:55万-75万ドル)。対照的にリチャード・ペティボンの小さな「スープ缶(1968年)」はウォーホルのオリジナルの5インチ×4インチのレプリカで、キャンバスに描かれたアクリル画である(同:7万5000-12万5000ドル)。その他の主な現代絵画作品にはウェイン・ティーボーのミックストメディア作品「ホットドッグ・ロー(2000年)」(同:22万5000-32万5000ドル)、攻撃的な英国の2人組のギルバート・アンド・ジョージのグラフィックコラージュ「トーチュア・クロス(1981年)」(同:3万5000-4万5000ドル)が含まれている
ポップアートもジャンミシェル・バスキア、ロイ・リキテンスタイン、アンディー・ウォーホルの作品を含め、重要な部分を占めている。アンディー・ウォーホルの6作品は1954年のオフセットリトグラフのユニークな水彩の「ハッピー・バグ・デー」(同:2万-2万8000ドル)から1987年の驚くべき2点の「カモフラージ」スクリーンプリント(同:各1万5000-2万ドル)まで、この芸術家の足跡をたどっている。画期的なストリートアーティストのジャンミシェル・バスキアを代表するのはブラウンの紙に描いたアクリル画という珍しい作品「無題(タクシーカブ)(1980年)」(同:37万5000-47万5000ドル)である。
このオークションにはウィレム・デ・クーニング、アルベルト・ジャコメッティ、アンリ・マティス、パブロ・ピカソの近代画の傑作のコレクションも出品される。ジャコメッティは最近数カ月にわたり多くのオークション記録を樹立した。このセクションに含まれているのは、この芸術家が紙に描いた魅力あふれる鉛筆画の「テート・ドム(男の頭部)」(同:10万-20万ドル)である。そのほかの主な近代画作品のなかには、パブロ・ピカソの2点の素晴らしい作品、アーストーンをセルリアンブルー、白と対置した劇的なリノカット「バッカス祭(1959年)」(同:7万5000-8万5000ドル)、ピカソの作品全体を通じて現れる馬と牛、アイコン的な心象風景を描いた薄色の水彩画「無題(1963年)」(同:15万-20万ドル)がある。
締めくくりは、ハリー・ベルトイア、ヘンリー・ムーアを含む20世紀の最も有名な芸術家の彫刻、ヘスス・ラファエル・ソト、ウィフレド・ラムのラテンアメリカ芸術作品である。
このオークションを見るにはにはwww.artnet.com/ModernandContemporaryへ。
▽アートネット(artnet)について
アートネットは1995年からオンラインで活動しており、毎月約200万人のビジターを迎えている。約400万のオークションの売上結果のプライス・データベースと世界の約2200の画廊のギャラリー・ネットワークを通じて、アートネットは国際アート市場の有力なオンライン・リソースとなっている。アートネット・オークションによって、アートネットは成功している情報サービスに取引プラットフォームを加えたことになる。
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- [国際情報]ピカソなど60作品を競売、アートネットが11日から 2010/05/12 水曜日