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ドイツは理想的なハブ、再生可能エネルギー発電に

【ベルリン、シュツットガルト(ドイツ)27日PRN=共同JBN】マッキンゼーが行った新たな研究は、欧州で2050年までに100%再生可能なエネルギー源による電力供給が実現可能であることを確認している。ドイツの業界はこの市場に参入するための最適なハブである。この国の経験豊かな労働力、メーカー、サプライヤー、研究者の高濃度のネットワークはすでに世界各国の企業の欧州市場での成功を助けている。ドイツ貿易・投資振興機関は4月27-29日にドイツのシュツットガルトで開催される今年のフォトンエクスポに代表を送り、ドイツでの事業開始を望む企業をサポートする。

ドイツは再生可能エネルギーの世界最大の市場の一つであり、この市場は成長を続けている。2009年に再生可能エネルギーによる発電は16・1%のシェアを占めるまでに増加した。この魅力的な国内市場と東欧、西欧の成長市場へのアクセスによって、ドイツは再生可能エネルギーの国際的プレーヤーにとって理想的なビジネスロケーションとなっている。

太陽光電池市場は引き続き欧州、世界の基準となっている。2009年の太陽光電池の新規設置発電量は3・8ギガワットを超えており、ドイツは同年の世界太陽光発電の半分以上を占めた。このような成長にもかかわらず、市場はどこも飽和状態になっていない。太陽光発電モジュールの設置に適した屋根のわずか2%しか使われておらず、市場のチャンスは有り余っている。

今年はドイツ市場の推進力であり続けている記念碑的な再生可能エネルギー法(EEG)の制定から10周年にあたる。EEGの太陽光発電供給税改正が今後数カ月で実現すれば、太陽光発電市場の発展はさらに推進され、圧倒的に高品質システムを好む個人ユーザーに提供されることになるだろう。この選好は高品質太陽光電池への需要継続を保証するものである。

マッキンゼーが実施し、欧州気候財団が刊行した新しい実現可能性研究は、温室効果ガスを1990年の水準に比べ2050年までに80%削減するという欧州連合(EU)の目標の実現可能性を調査するために委託された。この研究で100%再生可能エネルギーは実現可能であるだけではなく、信頼できて経済的な価格で可能であることが明らかとなった。欧州の最大級の公益企業、在来エネルギー供給会社の多くがこの研究に加わっている。

ドイツ貿易・投資振興機関はドイツ連邦政府の対外貿易、国内投資推進機関である。同機関はドイツ市場へのビジネス活動拡大を望む外国企業に助言する。外国市場への参入を望むドイル企業には対外貿易に関する情報を提供する。


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