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帝人、厚物ポリエステルフィルムの生産能力増強

 帝人デュポンフィルムは、宇都宮事業所(栃木県宇都宮市)のフィルム製膜ラインの1つを、厚物フィルム製膜設備に転換・増強する工事がこのほど完工し、4月から稼動を開始したと発表。工事は、厚物ポリエステルフィルムの需要拡大に対応するためで、約10億円を投じて、実施。生産能力は年間8000トンに拡大した。

 帝人デュポンフィルムは、従来、PENフィルムの主要用途であった磁気記録媒体用に加え、厚物フィルムを用いる情報エレクトロニクス、カーエレクトロニクス、エネルギー分野向けを中心とする工業用途をPENフィルムの重点戦略市場と位置づけている。また、PETフィルムについても太陽電池向けをはじめとする厚物フィルムの需要が急拡大している。

 転換・増強を行ったラインは、PENフィルムとPETフィルムの併産が可能なものであり、これにより供給の拡大と安定化を図るとともに、工業用途におけるPENフィルムおよびPETフィルムのさらなる事業拡大を推進していく。


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