三菱重工、米アーカンソー州に風力発電設備の組立工場を建設
三菱重工業は７日、米国アーカンソー州に風力発電設備の組立工場を建設すると発表した。新工場は、風力発電設備の中核機器であるナセルを生産する。当初の生産能力は年間約６０万ｋＷ。回復基調にある北米市場の需要を取り込んで、米国でのシェア拡大を目指す。生産開始は２０１１年後半。同社が海外でナセルを生産するのは今回が初めて。
新工場は、アーカンソー州第２の都市であるフォートスミス市に建設し、三菱重工原動機事業の米国拠点であるＭＰＳＡ（本社フロリダ州）が運営・管理する。すでに工場用地となる敷地約３６万平方メートルを確保しており、年内には着工する予定。従業員数は当初３００人規模となる見通し。
当面、三菱重工の主力大型機種である２４００ｋＷ風車を年間約２５０基生産する方針で、その後段階的に生産量を拡大していく計画。また、今後需要の伸長が予想される低風速域向け長翼機種の投入なども検討していく。
ナセルは、風力発電設備のタワー頭頂部にある風力を電力に変える装置。風車の回転軸、発電機・増速機・制御装置・電気設備などで構成する。
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- ［電力・発電］三菱重工、米アーカンソー州に風力発電設備の組立工場を建設 2010/04/08 木曜日
