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水と世界食糧安保で宣言採択へ HFFA「世界水の日」に

 【チューリヒ(スイス)19日PRN=共同JBN】現在約10億の人々が栄養不足の状態にある。今後数十年間に世界で食糧安保を実現する見通しは暗い。世界の食糧需要は今世紀半ばに倍増する可能性がある。その結果、主要な農業産品の価格は、西暦2000年に改まった後と比較してこの10年間のお終りに向けてさらに50%から100%高くなる見込みである。食料価格の高騰は栄養不足の数を劇的に増やし、それが暴力的な食糧暴動の引き金になり、食糧不足の国々から大量の集団移動が発生する可能性がある。

 農業はすべての淡水の70%を必要としている。農業生産の成長はこれまで常に、農業用取水を増やすことと平行してきた。従って、将来の食糧生産の伸びはますます水によって制約される。世界的シンクタンクの食糧・農業のためのフンボルト・フォーラム(HFFA)は、2010年「世界水の日」(3月22日)に向けて「水と世界食糧安保」に関する宣言部文をリリースした。

 同宣言文は以下のように呼びかけている。

*より効率的な水設備に対する追加的な研究開発投資。

*植物繁殖研究と水資源インフラストラクチャーへの投資増を通じ農作物の水利用効率を高める。

*十分な水と必要とするその他の天然資源の豊富な地域からそれを必要とする地域に向かって、食糧が自由に流通できるような自由な国際的農業取引。

*水の価値を社会に反映するような水の価格設定。

*国際的な政策議論の中で水資源と世界食糧安保を強調する。

 HFFAはまた水資源と世界食糧安保に関する世界サミットを呼びかけている。HFFAはさらに、G20と同じように世界の飢えを緩和する国際的努力を促進し、実行に移し、調整する国際的なA25グループの創設を提案している。

「水と世界食糧安保」に関するベルリン宣言の詳細については以下のサイトを参照。

接触先:
Mathis Brauchbar, Media Relations
Mobile: +41-79-407-93-62
E-Mail: info@humboldtforum.org


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