JFEエンジ、博多港大型クレーン免震工事を受注
免震化工事が入るNO.3ガントリークレーン(写真・JFEエンジニアリング) JFEエンジニアリングは11日、国土交通省九州地方整備局から、博多港大型コンテナクレーンの免震化工事を受注したと発表した。受注金額は1億800万円。2011年1月に完成する。
工事は、同社開発のロッキングレトロ免震強化方式が用いられる。同方式では、クレーン4脚のうち、陸側2脚にボルト接合された大・中ロッカー部を交換するだけで良いため、切断・溶接作業が不要となり、交換作業に伴うクレーン停止期間が最短1週間程度で済む。その結果、工事費は4脚を切断・溶接する方式に比べ、3分の1程度に抑えることができる。
JFEエンジニアリングでは、港湾インフラに大きな被害が発生した阪神淡路大震災以降、免震コンテナクレーンの開発に取り組んできた。04年に初の免震コンテナクレーンを納入後、地震の水平震動をロッキング運動に変えることで震動を吸収する方式(ロッキング方式)を開発。08年には同方式の初号機を納入した。
今回の工事は、この方式をロッキングレトロ免震強化方式として既設クレーンの免震化改造に適用するもの。
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