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ホンダ、インドに二輪車第二工場建設へ 約89億円投じ

 ホンダのインドにおける二輪車生産・販売子会社である、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアプライベート・リミテッド(HMSI)は、第二工場の建設を決定した。生産能力は年間60万台を予定。

 第二工場は、既存工場から約40キロメートル、デリー中心部から約90キロメートル離れたラジャスタン州タプカラ工業地域に、約24万平方メートルの土地を取得して建設する。2011年後半の稼働開始を計画しており、生産能力は年間60万台の予定。なお既存工場は、今月末に年間生産能力を125万台から155万台、さらに来年は160万台へと拡大する予定であり、第二工場の稼働時には、HMSIの年間生産能力は合計220万台となる。フル稼働時の雇用は約2000人を予定しており、投資額は約47億ルピー(約89億円)となる。

 第二工場は、既存工場で培ってきた生産技術をベースとしながら、より人と環境に優しい工場を目指して、最先端の自動化技術の導入や従業員の負荷低減を図りながら、生産エネルギーの削減や水リサイクルなども積極的に展開していく。

 インドの二輪車市場は、中国に続く世界第2位の規模であり、2009年の販売台数は前年比119%(878.1万台)と拡大を続けている。HMSIは、1999年に本田技研工業100%出資の二輪車生産・販売子会社として設立、2001年より生産を開始した。2009年の販売実績は、109.1万台(前年比:111%)と9年連続で過去最高を更新し、順調に販売を伸ばしている。

 昨年は、主力機種である110ccスクーター「Activa」をフルモデルチェンジし、今年2月には市場全体の約50%を占める100~110ccのモーターサイクル市場に新機種「CB Twister」を投入するなど、成長するインド市場での多様化するニーズに応えるため、ラインアップの拡充を図っている。今後のさらなる需要に対応するため、今回第二工場の建設を決定した。


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