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米タイゴエナジー社、太陽光発電で日本進出

 【ロスガトス(米カリフォルニア州)3日PRN=共同JBN】太陽光発電の効率化、監視管理で高い技術を持つタイゴエナジー社(Tigo Energy、www.tigoenergy.com)は3日、同社のタイゴエナジー・マキシマイザー・システム(Tigo Energy Maximizer System)の国際販売を北アジア、欧州に拡大すると発表した。同社は今後、直販体制、技術サポートを拡張して主要現地市場の要請に応えるとともに、主要地域については販売パートナーを選定する。これらの動きは既に成果をあげ、電力量換算で100MWを超える販売契約となって現れており、次世代の太陽光発電技術に関心を持つ顧客に対してより良いサービスができるようになった。

 タイゴエナジー社は業界のベテラン、ベルント・ノイナー氏(Bernd Neuner)を採用、今後同氏が同社の欧州拡張の指揮をとることになる。ノイナー氏は欧州担当の営業担当ディレクターとして11年におよぶエレクトロニクス業界での国際的経験、多くの太陽エネルギー分野のプロジェクトを手がけた実積を生かすことになる。

 欧州の代表的な太陽光発電販売会社、エネルポイント社(Enerpoint)のパオロ・ビスコンティーニ最高経営責任者(CEO)は「ベルント・ノイナー氏の加入でタイゴエナジーはさらに強力になる。同氏は欧州全域で、多言語を駆使し、文化も異なる地域での販売ネットワーク作りや営業をこなしてきた申し分のないバックグラウンドを持っている。同氏の業績やタイゴエナジー製品ラインアップを考えれば、今後同社が欧州で成長を遂げることは十分予測できる」と述べた。

 ノイナー氏はタイゴエナジーに入社する前は米AMETEK社のプログラマブル電源装置の欧州販売網の責任者だった。同社はプログラマブル電源分野のトップメーカーである。同氏はまた宇宙産業、太陽光発電インバーター・メーカー向けの太陽電池模擬電源装置の欧州営業責任者だった。ノイナー氏は同氏のキャリアを通じて常に分散システムを管理するためのソリューションを販売してきた。最初はテレコミュニケーション、データコミュニケーションのネットワーク、次いでケーブルテレビのネットワーク、最後に太陽光発電アレイの形を取った分散型ノーダル発電ネットワーク(distributed nodal power generation networks)である。ノイナー氏はドイツのバイエルン州ビュルツブルクにあるユリウス・マキシミリアンス大学を卒業。ここでコンピューター科学を学んでいる。

 タイゴエナジー社は2009年に「タイゴエナジー・エナジー・マキシマイザー(Tigo Energy Maximizer)ソリューション」を発表後に急成長し、事業を北米から欧州、北アジア、中東に拡大してきた。同社が日本で発売するソリューションは電力会社向け、商用、住宅用を含む。タイゴエナジー・エナジー・マキシマイザーは米UL1741、欧州CEマーク、米カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)の各認証、さらに日本市場での販売に際してJET認証を受けている。タイゴエナジーは日本での営業活動を2年前に開始、それ以来日本市場にコミットを深めている。

 タイゴエナジー社のサム・アルディーティ最高経営責任者(CEO)は「当社は顧客が求めるユニークな価値を提供することができる。効率的な太陽光発電システム、大発電量、システムの可視性、管理性の向上、システムライフを通じて性能尺度を向上させるためのデシジョン・ベースのツール、さらに新設、既設の太陽光発電施設の安全性を前例のない高さで提供することなどである。当社はシステムライフを通じた施設の受託をしており、そのことからシステム監視が受け身の存在から積極的でダイナミックな管理機能に発展しているのを目撃している」と述べた。

 日本で太陽光発電に長くかかわり、業界の尊敬を集めている近藤茂樹氏は「われわれはタイゴエナジー社が日本に進出することを歓迎する。日本でのタイゴエナジー製品に対する需要を見れば、日本に進出するのが最も良い対応策だ」と述べた。

 シャープ株式会社ソーラーシステム事業本部の元責任者で、現在は東京大学客員教授である富田孝司氏は「同社のソリューションは日本で都市に据え付けられてきた太陽光発電装置にとって大変魅力的なものになる。同時に日本の太陽光発電モジュールメーカーが今後とも世界で指導的な立場を守るための重要な機能の差別化要因にもなる」と述べた。

 タイゴエナジー社は東京で2010年3月3日から5日まで開催される国際太陽電池展(PV Expo)の22~26番ブースで「タイゴエナジー・マキシマイザーES」「同EP」を展示する。

 タイゴエナジー社は革新的な技術企業として現在の太陽光発電バリューチェーンに新たな機能を与え、太陽エネルギーの採用を促進している。特許取得済みのタイゴエナジー・マキシマイザー・ソリューションはモジュールそれぞれの発電出力の最大化、パネル表示を使った可視化によるアクティブなシステム管理、さらに先端的性能解析も相まってエネルギー出量を最大で20%以上増大している。重要な技術的なブレークスルーで、これらを最大の信頼性と変換効率を保ちながら実現し、さらにコスト増加を最小限にとどめた。タイゴエナジーは太陽光発電市場をリードする企業各社と密接に連携し、同社の定評が高いインバーター、モジュール製品は相互運用性、最適化および統合性を確保している。同社は2010年には現在の販売のコミットメントをさらに高める計画である。

 米カリフォルニア州ロスガトスに本拠を置くタイゴエナジー社は2007年の創立で、太陽光発電分野に革新的な技術を応用することに特化している。同社は米国、日本、ドイツ、イスラエルにオフィスを持ち、世界有数の販売業者、プラント設備納入業社と共同して大量生産品を商業ベースで出荷している。タイゴエナジー社の販売業者についての詳しい情報はウェブサイト(http:// www.tigoenergy.com/distributors.html)を参照。タイゴエナジー社についての詳しい情報はウェブサイト(http: // www.tigoenergy.com)を参照。


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