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高品質太陽光発電装置で実積を伸ばすドイツ、東京展に参加

 【ベルリン1日PRN=共同JBN】業界の推定では、世界の太陽光発電装置の2台に1台はドイツにある。2009年の設置件数は予想を上回ったが、これは高品質屋根置きタイプの旺盛な需要によるところが大きい。ドイツ貿易・投資振興機関(Germany Trade & Invest)は3月3日から5日まで東京で開催される国際太陽電池展(PV Expo)で世界最大の太陽光発電市場であるドイツでどのような貿易・投資機会があるか最新事情を公表する。

 ドイツにおける2009年の新規設置は発電量で3.0GWを越える勢いであり、同年の世界の太陽光発電市場の約半分を占めた。2009年の新規設置を加えると、設置済みの太陽光発電容量ではドイツのシェアは37%からほぼ50%に上昇する見込みだ。

 新規に設置された太陽光発電装置の中では圧倒的に小型の屋根置きタイプが多かった。年初から11月までの累計では、2009年に設置された10台中9台が30kWp以下の容量の最も小さなタイプだった。その中でユーザーに好まれたものは高皮質タイプと中品質タイプの太陽光発電装置である。圧倒的に多数の個人ユーザーがこれら2つのタイプのどちらかを選んでおり、企業ユーザーも高品質タイプと中品質タイプを好んでいる。これらの数字をみると高品質志向が強いことが分かるが、それはとりもなおさず「ドイツ製品」のラベルが貼ってあることを意味している。

 太陽光発電市場でドイツが圧倒的な成功を収めている要因はその両面作戦、すなわち業界支援と市場の受け入れ体制にある。ドイツは太陽光発電産業のビッグネームを勧誘してきた。それは研究開発施設のみならず素材供給、太陽電池製造企業にわたっている。それと同時にドイツの国内市場は魅力的な施策によって支援されている。その中には「Renewable Energies Act(再生可能エネルギー法)」や「Environmental Protection Loan Program(環境保護ローンプログラム)」などがあり、これらに基づいた電力買取料金(feed-in tariff)や低金利などの長期的施策によって導入リスク低減が計られている。

 ドイツ貿易・投資振興機関は今年の国際太陽電池展(東4ホール、ブース番号22-26)に専門家を派遣し世界最大の太陽電池市場での貿易・投資機会について説明をする予定になっている。

 ドイツ貿易・投資振興機関はドイツ連邦共和国の外国貿易および対内投資促進を担当する政府機関である。同機関はドイツ市場でビジネスをすることに興味を持つ外国企業に対して助言をしている。同時に外国市場に参入を目指すドイツ企業に対しても外国貿易に関する情報提供をしている。


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