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EVへの転換でザップと契約、米国郵便公社が専用車で

 【サンタローザ(米カリフォルニア州)18日PRN=共同JBN】米国郵便公社(USPS)はこのほど、USPSの専用車ロングライフビークル(LLV)の電気自動車版の設計・開発でザップ(ZAP;OTCブレティンボード:ZAAP)と契約した。

 ザップは、米カリフォルニア州サンタローザのUSPS施設でUSPSの指定に従って、ガソリン郵便トラックを電気で走行できるように転換する。この電気自動車は完成後、今年後半に首都ワシントン地区で試験走行を行う。ザップはUSPSが全国的に行った入札で他の4企業に競り勝った。

 リン・ウーズリー下院議員(民主党、カリフォルニア州選出)は17日、ザップの工場を訪れ、ザップと米郵便公社による雇用創出に言及し次のように語った。「ザップが、米国として何をなすべきかを知り(電気自動車の分野に)留まり続けたことに感謝している。議会、特に下院はザップのやり方が正しく、この分野への投資が必要なことを知っている」。ウーズリー下院議員の訪問に関するビデオとスライドは以下で入手できる。
http://zapglobal.wordpress.com.

 USPSによると、USPSは約14万2000台のLLVという世界で最大級の民間用自動車を所有し、毎年12億5000マイル以上を21万8684台の郵便自動車が走っている。USPSの郵便車は2009年に4億4400万ガロンの燃料を消費し、費用は約11億ドルに上る。これらの郵便車の総高燃費は、ゆっくり走りひんぱんに止まるためアイドリング回数も多く、平均で1ガロンあたり10・4マイルにすぎない。

 ホセ・E・セラーノ米下院議員(民主党、ニューヨーク選出)はUSPSの燃料消費を削減するためUSPSが少なくとも2万台の電気自動車を導入すべきであるとの法案を提出している。セラーノ下院議員は現在の郵便用トラックを電気自動車に変換したり新しい電気自動車を製造するためにエネルギー局と郵便公社に18億6000万ドルを割り当てるよう求めている。同議員提案の米電気自動車製造法案(H.R. 4399)は監督・政府改革に関する委員会にも言及している。

 ザップは、郵便車として電気自動車を使用することによって電気自動車メーカーに数十億ドルの市場チャンスが生じ、大気汚染とガソリン消費を減少させて効率を上げることになり、環境によい影響を及ぼすことになると考えている。

 ▽ザップについて
 ザップは世界で最も古い商業用電気自動車のプロバイダーであり、1994年以来世界の75カ国以上に11万7000台のさまざまな電気自動車を供給している。ザップは電気トラックとバンを軍隊と政府に供給し、電気を動力とするオートバイ、スクーター、全地形対応車(ATV)のイノベーターである。ザップは現在、市街走行用電気自動車とトラクを製造しており、ザップ・アライアス(ZAP Alias)と呼ばれる費用対効果のある高速電気自動車を開発するため新しい技術的ノウハウをてこにしている。詳細は http://www.zapworld.com.を参照。


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