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トヨタ「クラウン」一部改良、最低価格345万円に引き下げ

クラウン
クラウン3.0ロイヤルサルーンG(写真提供・トヨタ自動車)
 トヨタ自動車は8日、高級乗用車クラウンシリーズ(ロイヤル、アスリート、ハイブリッド)をマイナーチェンジし、発売した。燃費の向上による環境性能を高めると共に、外観の意匠変更を行ったほか、エントリー価格を345万円に引き下げている。月販目標台数は3000台。うちハイブリッドは600台を計画している。

 ロイヤルシリーズ、アスリートシリーズの2.5リッター2WD車において、エンジン・トランスミッション・オルタネーターなどの制御を改良することで、1リッターあたりの燃費を従来型と比べ0.4キロメートル増の12.4キロメートルと向上し、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。これにより、すでに認定を取得している「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」とあわせ、「環境対応車普及促進税制」により、自動車取得税・自動車重量税が50%減税される。また2.5リッター車において、燃料をプレミアムガソリンからレギュラーガソリンへ変更している。

 外観は、全車でフロントのバンパー・グリル・フォグランプ、リヤコンビネーションランプ、ルーフアンテナなどの意匠を変更。ロイヤルシリーズは、水平基調のフロントバンパーの採用により、ワイド感を強調し存在感を高めた、アスリートシリーズは、フロントバンパー両サイドのロアグリルを大型化するとともにめっき加飾を施したリヤコンビネーションランプを採用し、アルミホイールを意匠変更するなど、よりスポーティ感を強調させたスタイルとした。またハイブリッドについては、デザインのベースをアスリートシリーズからロイヤルシリーズへ変更している。

 内装は、木目調パネルの模様・仕上げを変更するとともに、インストルメントパネル下部を明るめの色調に変更することで、上質感を高めている。また、ステアリングスイッチ・シフトレバーの周辺やアームレストの一部にシルバー加飾を施したほか、シート表皮(ファブリック)の柄を変更するなど、一段と洗練された室内としている。

 装備については、HDDナビゲーションシステムに目的地の目の前まで案内する機能や、有効期限の近づいたETCカードを挿入すると有効期限を音声案内する機能を搭載したほか、携帯型オーディオプレーヤーの接続が可能なUSB端子をコンソールボックス内に標準装備(ナビ装着車のみ)するなど利便性を向上させている。

 さらに、ロイヤルシリーズ、アスリートシリーズの2.5リッター車に、装備を厳選したスペシャルパッケージ、HDDナビゲーションシステムを標準装備したスペシャルナビパッケージを、ハイブリッドにLパッケージ、Gパッケージを新設定し、より魅力的なラインアップとしている。


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