業界最小ESD保護機器のCM1242-33CP CMDが発表
【ミルピタス(米カリフォルニア州)21日PRN=共同JBN】カリフォルニア・マイクロ・デバイセス(ナスダック:CAMD)は21日、一群の超小型の静電放電(ESD)保護機器の中で初のCM1242-33CPを発表した。CM1242はESD性能および小型ソリューション・フォームファクターにおいて新たな業界基準を達成し、マルチメディア対応スマートフォン、ノートブック、モバイル・インターネット機器、eブックリーダー、パーソナル・メディアプレーヤーにとって理想的なソリューションである。同機器は超小型の外形(0・6ミリ×0・3ミリ)の中に、双方向+/-30kV接触ESD保護の単一チャンネルを提供する。
▽堅ろうなESD保護
キーパッド配列における側面ファンクションキー、個別キーなどの多数のESD侵入ポイントがあり、スマートフォン設計者はESD設計基準に対して特別の注意を払う必要がある。ESD保護、物理的サイズ、価格の妥当性は、極めて重要な考慮すべき設計上の事柄である。小型サイズと低価格で人気があるバリスタは、高い制限電圧、半導体ベースのダイオードソリューションよりも緩慢な応答時間、ESD発生ごとに著しく低下するESD性能という側面があり、結果としてバリスタはあまり効果がない。
他の半導体ソリューションと比べ、CM1242-33CPは性能とフォームファクターで優位性がある。CM1242は、0・4オームという極めて低いダイナミック抵抗規格を備え、競合ソリューションよりも低い制限電圧と堅ろうなESD保護という特徴がある。ESD保護機器がESD攻撃エネルギーの大半をアース端子に分路することができる場合に限り、ESD保護機器が有効といえる。この性能が保護機器のダイナミック抵抗の機能である。抵抗は可能な限り低くなければならない。ESD保護機器が高いダイナミック抵抗であるならば、通常はESD保護機器を介して導かれるエネルギーが、むしろ保護対象機器 (DUP)に到達することを許容してしまい、結果として損傷が生じる可能性が高まることになる。
▽主要な機能
機能は以下の通り。
*超小型0201標準パッケージ(0・6ミリ×0・3ミリ)。
*IEC61000-4-2基準につき双方向30kV接触放電ESD保護。
*+/-8・6Vの低制限電圧。
*通常0・4オームと極めて低いダイナミック抵抗。
▽パッケージ、価格、販売
CM1242-33CPは1万5000個単位で、1個当たり0・035ドルで販売される。エンジニアリング・サンプルは即日入手可能であり、生産は2010年第1四半期に開始される予定。
▽カリフォルニア・マイクロ・デバイセス社(California Micro Devices Corporation)について
カリフォルニア・マイクロ・デバイセスは携帯機器、高輝度LED(HBLED)、デジタル家電、パソコン各市場向け保護機器の有力サプライヤーである。同社と製品の詳しい情報はウェブサイトhttp://www.cmd.comを参照。
1CMD Logoはカリフォルニア・マイクロ・デバイセスの登録商標である。その他の商標はそれぞれ所有者の財産である。
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