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ボルボ、新型EV「C30」発表 航続距離は150キロ

ボルボC30
電気自動車「C30」(写真・ボルボ)
 ボルボは、来年1月に開催される「デトロイトモーターショー」で、電気自動車「ボルボC30」を発表する。今年9月に試作車を発表していたが、内装・計器類を実車のボルトC30同様にフル装備すると共に、バッテリーパッケージを見直した。同車は1回の充電による航続距離は150キロ。2010年にはフリート用テスト車を50台製造し、2011年の実用化を目指す。なお同社は、このプロジェクトにおいて、スウェーデン・エネルギー庁から1億5000万スウェーデンクローナ(約19億5000万円)の援助を受ける。

 今回発表される電気自動車「ボルボC30」は、従来のボルトC30に見立てただけでなく、同等の安全性、快適性、車内の広さを実現した。内装では、運転席正面の計器類を一新。クールでありながら使いやすさを追求したデザインの計器盤に表示されるのは、基本的に走行速度と消費エネルギーだけだが、バッテリーの充電残量をはじめ必要な情報がアイコン表示される。またドライビング体験も従来の自動車とは異なる。C30電気自動車にはギアはなく、シームレスに加速でき、短時間で最高出力に達する。

 消費エネルギーは、従来の化石燃料エンジン搭載車の約4分の1としている。同車の動力源はリチウムイオン電池で、一般的な家庭用電源か沿道の専用充電ステーションで充電でき、フル充電は約8時間で完了する。そのため走行による消費に至るまで二酸化炭素の排出をほぼゼロとなる。

 バッテリーパックをフル充電にした状態の最高速度は時速約130キロ(81マイル)、時速0キロから約100キロ(60マイル)に加速するのに必要な時間は11秒未満。航続距離は最大150キロ(94マイル)で、これは、1日に移動する距離としては、ヨーロッパの全運転人口の90パーセント以上のニーズをカバーできる距離と言える。

 電気モーターはボンネットに、そしてバッテリー(24kWh)はプロペラシャフト内と通常燃料タンクがある場所に各々設置され、乗員の居住空間やクラッシャブル・ゾーンと距離を置き、安全性にも配慮している。

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