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破産法第11章から脱却、ヘイズレメルツ社の再建進む

 【ノースビル(米ミシガン州)22日PRN=共同JBN】ヘイズレメルツ・インターナショナル社(Hayes Lemmerz International Inc.、以下ヘイズもしくは同社)は22日、米連邦破産法第11章適用による企業再建計画に基づく義務を果たして倒産状態から脱却したと発表した。既報の通り債権者は、米デラウエア州のウイルミントン連邦破産裁判所が2009年11月3日に確認したように、同社再建計画に圧倒的多数で賛成票を投じている。

 同社の約7億2000万ドルに上る申し立て前の連結長期負債総額は、約2億4000万ドルまでに減額した。同社はさらに、2億5000万ドル余りの米国内退職者医療・年金負担額も7500万ドル以下になる見込みである。

 連邦破産法第11章からの脱却に関連して、同社はエグジット・ファイナンス・ファシリティ(再建のため債務などを前倒し返済するために受ける融資)の受け入れを完了した。同ファシリティは新たに2億ドルの長期ローン(この額には上記の長期負債の2億4000万ドルの中に含まれる)で成り立っている。

 ヘイズレメルツ・インターナショナルのカーチス・J・クローソン会長兼最高経営責任者(CEO)は「当社はその再建処理の中でかなりの額の新たなビジネスを受注し続けた。われわれは会社の将来を信頼してくれる顧客に非常に感謝している。われわれはまた再建努力中の当社に誠意を示し続けてくれた供給業者の支援にも感謝している。当社従業員は顧客に対処し、第11章の処理を通じて安全かつ生産的に前進するという大きな仕事を成就した。当社のエグジット・ファイナンスは業務費への資金を手当てとなり、すべての再建義務に対処するものと楽観視している。当社は今日、これまで以上にスリムだが力強い競争社として台頭し、世界の自動車ホイール市場でのリーダーシップを拡大する立場になる」と語った。

 2009年5月11日に発表したように、ヘイズレメルツ・インターナショナル社および米子会社数社と(機能していない)国際的子会社1社は、デラウエア地区連邦破産裁判所に連邦破産法第11章に基づく自主的救済申し立てを行った。再建に関する詳細は同社のウェブサイト(www.hayes- lemmerz.com)の「再建情報」欄を参照。

 ▽ヘイズレメルツ・インターナショナル社について
 ヘイズレメルツ・インターナショナル社は1908年創立の乗用車、軽トラック用アルミとスチールのホイール、商用トラックおよびトレーラー用スチールホイールの世界的大手製造業者である。同社は世界12カ国で事業所、販売店、製造工場を含む23施設で国際的事業を行っている。同社は北米、アジア、欧州の主要な乗用車、軽トラックの製造業者と世界中の商業用高速道路走行車両の顧客に製品を販売している。


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