アジア55社ランク入り日本勢は…プラッツ世界エネルギー企業250社
【シンガポール17日PRN=共同JBN】「プラッツ世界エネルギー企業トップ250社ランキング」は16日夜発表され、ペトロチャイナ(中国石油天然气)が再び世界9位になりアジア企業間での首位を維持した。今年のランキングにはアジアから55企業が入り、5年前の50社から増えたが、昨年の59社からは減少した。
ランク入りしたアジア企業の2位-5位は、順に中国海洋石油(CNOOC)、中国石油化工(China Petroleum & Chemical Corp.)、リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries Ltd.)、オイル・アンド・ナチュラルガス(Oil & Natural Gas Corp. Ltd.)である。世界のトップ50社にはアジアから8社が入っており、5位に続く企業はインディアン・オイル(Indian Oil Corp Ltd.)、中国神華能源(China Shenhua Energy Co. Ltd.)、タイのPTTとなる。
今回のプラッツ・ランキングにはアジアの3企業が初めて入った。日本の北陸電力、パワーグリッド・コーポレーション・オブ・インディア、インドネシアの石炭、可燃燃料のPT.Bumi Resources Tbkの3社。
プラッツ世界エネルギー企業ランキングは16日夜、シンガポールのシャングリ・ラ・ホテルでシンガポール・インターナショナル・エナジーウィークとの共催で開催された第4回アジア・リーダーシップ賞授賞夕食会の席上で発表された。この催しにはアジア全域から約300人のエネルギー企業幹部が出席し、シンガポールのS・イスワラン上級国務相(通産担当)が基調講演を行った。またアジアのエネルギー企業トップ15社と世界最速成長エネルギー企業の受賞を祝った。
アジアのトップ15社のうち5社がインド企業だった。それらはリライアンス・インダストリーズ(4位)、オイル・アンド・ナチュラルガス(5位)、インディアン・オイル(6位)、NTPC(10位)、バラト・ペトロリアム(Bharat Petroleum Corporation Ltd.;15位)の5社。中国からは3社がトップ15社に入った。中国石油天然气(1位)、中国神華能源(7位)の3社である。アジア企業では18の日本企業が入っているが、その内エクソンモビルの日本における精製を担当する東燃ゼネラル石油(9位)と日本最大の探査・生産企業である国際石油開発帝石(INPEX;12位)の2社だけがトップ15社に入った。
そのほかトップ15社に入ったのは、香港の2社、オーストラリア、韓国、タイからそれぞれ1社である。
初めてトップ15社入りしたのは、東燃ゼネラル石油(9位)で、昨年の47位から浮上した。韓国のSKエナジー(SK Energy Co. Ltd.;11位)は昨年の35位から上昇した。オーストラリアのウッドサイド・ペトロリアム(Woodside Petroleum Ltd.;13位)は、昨年23位だった。CLPホールディングス(14位)は20位から上がった。インドのバラト・ペトロリアムは昨年の17位から15位になった。15位入りはしなかったがトップ55位までには、新日本石油、台湾FPCC(台塑石化:Formosa Petrochemical)、新日鉱ホールディングス、KEPCO、S-Oilが入った。
2009年の最速成長世界エネルギー企業50社リストには、アジアの11社がリスト入りし、アジアでの最速成長企業のトップを占めた。香港のチャイナ・リソーシズ・パワー・ホールディングス(China Resources Pawer Holdings)は65%の3年間複合成長率(CGR)で世界5位にランクされた。昨年の同社は107%CGRで3位だった。今年初めてリスト入りのリライアンス・インフラストラクチャー(Reliance Infrastructure Ltd.)はCGR46%で世界9位に入った。今年初めて世界トップ250社入りしたインドのPT.Bumi Resources Tbkは、30%のCGRで最速成長エネルギー企業50社でも29位に入った。最速成長世界エネルギー企業50社入りしたその他のアジア企業は以下の通りである。ウッドサイド・ペトロリアム(32位)、PTT Plc(34位)、コリア・ガス(Korea Gas Corp;38位)、台湾FPCC(39位)、リライアンス・インダストリーズ(42位)、充州煤業(Yanzhou Coal Mining Co .Ltd.;43位)、中国神華能源(46位)、大唐電力(48位)。
プラッツの世界エネルギー企業トップ250社ランキングは、プラッツと同様にマグローヒル・カンパニーズの1部門であるスタンダード&プアーズが収集し維持しているデータベース、キャピタルIQからのデータに基づき資産、売上高、利益、投資収益率を総合的に検討して決められる。ランク入りを果たすには20億ドル以上の資産と株式公開が条件である。
情報、ランキング詳細などは以下を参照。http://www.platts.com/top250/
メディアキット(www.platts.com/MediaKits.aspx?xmlfile=mediaTop250.xml)
▽プラッツについて
マグローヒル・カンパニーズ(NYSE:MHP)の1部門で、エネルギー、商品情報の有力な世界的プロバイダー。100年の事業経験を持ち、プラッツは150カ国以上で顧客に奉仕している。独立系のプロバイダーであるプラッツは世界各地の17事務所から石油、天然ガス、電気、排出、原子力発電、石炭、石油化学、海運、金属市場にサービスを提供している。プラッツのリアルタイムのニュース、価格、分析サービス、会議は透明性と効率性で市場の運営を助けている。トレーダー、リスクマネジャー、アナリスト、業界リーダーはより良い取引、投資の決定を行うためプラッツに依存している。詳しい情報はhttp: //www.platts.comまで。
前後の記事
記事バックナンバー
- [電力・発電]アジア55社ランク入り日本勢は…プラッツ世界エネルギー企業250社 2009/11/18 水曜日