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インドの太陽光発電開発で提携、エンフィニティとタイタン

 【ハイデラバード(インド)10日PRN=共同JBN】世界的な再生可能エネルギー開発企業の「エンフィニティ」(Enfinity)と太陽光発電モジュール製造企業の「タイタン・エナジー・システムズ」(Titan Energy Systems)は10日、向こう5年間にわたりアンドラプラデシュ州にある3000エーカー(1214ヘクタール)の土地に1ギガワット出力の太陽光発電施設を開発・資金調達・建設する提携を発表した。

 アンドラプラデシュ州工業基盤整備公社(APIIC、アンドラプラデシュ州政府事業)は、アンドラプラデシュ州アナンタプル地区にあるトゥマラ、ダデマバリパリ、プリクンタパリ、カリミレディッパリ、ロコギパリの各村と、カディリ近郊のアマドゥグルにある工業団地に、計3000エーカーの土地を長期貸借で割り当てる。

 エンフィニティは、このプロジェクトの開発と資金調達を担当し、タイタン・エネジー・システムズは太陽光発電モジュールの建設・供給を担当する。エンフィニティとタイタンはこの目的のために特別目的事業体(SPV)を設立する。

 エンフィニティ創設者でエンフィニティ・アジアの最高経営責任者(CEO)のジノ・ファン・ニール氏は「今回の提携は、高い可能性を秘めたインドの太陽光発電市場における当社業務活動の発展にとって戦略上極めて重要である」と語った。

 タイタン・エナジー・システムズのサンカル・ラオ最高経営責任者は「APIICから1ギガワット出力の太陽光発電所用の土地割り当て通知を受領したことにより、タイタンは、大規模な実用規模の太陽光発電所建設が可能な手腕と能力を保有することを実証した。エンフィニティとともに設立する特別目的事業体は、この種の大規模プロジェクト実現のための道理にかなった事業体である」と語った。

 ▽太陽光発電の無限の可能性を提示する国家太陽光ミッション(National Solar Mission)
 2008年6月30日付の気候変動に関するインドの国家行動計画に加え、2009年11月には国家太陽光計画が施行される予定である。インドはこの計画によって、太陽光分野のトップを目指して押し進む準備を整え、政府は太陽光発電容量をそれぞれ、2020年までに20ギガワット、2030年までに100ギガワット、2050年までに200ギガワットとの目標を設定している。

 インドでは、一次エネルギーと電力需要の急速な高まり、恒常的なエネルギー不足事情、発電における石炭への過剰依存、ほぼ全土で年間300日間の晴天による太陽光の照射という状況を抱えており、太陽光発電がインドのエネルギー戦略にとって極めて魅力的なものとなっている。


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