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東芝、横浜事業所に原子力エンジニアリングセンター新棟完成

 東芝は2日、横浜事業所内(神奈川県横浜市磯子区)に最先端の装備で高度なエンジニアリングを推進する「磯子エンジニアリングセンター新棟」を完成、原子力事業を世界市場に拡大するための中核拠点として11月に稼働したと発表した。

 新棟は、延床面積約2万2125平方メートル、鉄骨造5階建(建屋免震構造)。最新のIT技術を導入し、国内外の顧客、建設サイト、エンジニアリング・研究開発拠点と緊密なネットワークを構築。これを活用し、国内をはじめ米国、欧州、アジア等、グローバルに拡大する原子力の需要に対応できる体制を整え、高品質なエンジニアリングを継続的に提供する。

 新棟には、非常時のライフラインを確保するとともに最新の建屋免震構造を採用し、大地震の際にもエンジニアリング資産を守り、事業の継続性(BCP)を確保できるようにした。

 また、グローバル展開の中核拠点として求められる高度なエンジニアリングを実現するため、設計を立体視で確認できる最先端の3D-CADシステムや、世界最高速レベルの高速通信ネットワーク、最新のセキュリティーシステムなどを装備し、エンジニアリングインフラを強化している。

 新棟の建設においては、エコロジーへも配慮し、広範囲に照明人感センサーを設置して省エネ化を進めたほか、環境にやさしいLED照明や、省エネ効果の高い空調ヒートポンプチラー等、多くのエコ技術を採用し、消費電力とCO2発生量を従来比で約3割削減している。

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