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<トヨタ>注目は新世代FRスポーツと都市型EV=東京モーターショー

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プレスデーの際に初公開されたFT-86CONCEPT
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世界初披露されたFT-EVII
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 東京モーターショー(幕張メッセ)が24日から一般公開された。自動車メーカー各社とも環境に配慮したエコカー・エコ機能を重点に置いたコンセプトカーを出品し、注目を浴びている。トヨタ自動車は、エコカーを強調しつつも、車本来の楽しさを追及した「走り」を際立たせたコンセプトカーを初披露するなど、環境性と走行性を両立させている。

 トヨタブランドでは、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた3代目プリウスをはじめ、先日発表された、ハイブリッド車としては3車種目となる「SAI(サイ)」や、トヨタ車の駆動用バッテリーとしては初めてリチウムイオン電池を搭載し、家庭用電源等からの外部充電を可能にした3代目プリウスをベースとしたPHVのコンセプトモデル「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」が日本初公開されている。

 なかでも注目は、今回世界初披露された小型FRスポーツのコンセプトモデル「FT-86CONCEPT」だ。豊田章男社長が「車本来の持つ楽しさである、ドライバーがアクセルやスタイリングを意のままに操れる、もっと走りたくなるものに仕上げ、早く提供できるよう準備を進めたい」と力説する新時代の4人乗りのスポーツカーだ。

 特徴は、全長4160ミリ、全幅1760ミリ、全高1260ミリ、ホイールベース2570ミリの小型ボディと、富士重工業との提携により実現した、スバル共同開発エンジン「2リッター水平対向4気筒自然吸気ガソリンエンジン」を搭載していること。

 豊田社長は「かつてトヨタにも86と言われたレビン、トレノ、スープラ、アルテッツァ、MR-Sなど多くのスポーツカーがあったが今やどれも姿を消してしまったことは、私も一車ファンとして寂しい。どんな時代でも車本来の楽しさを提供していくことは使命であり、それが人々を引き付け、車文化を育てる原動力となる」と、原点回帰を図ったコンセプトモデルの一つの形がFT-86CONCEPTと言えよう。

 もう一つの注目車は、超小型「iQ」よりも更にコンパクトな車を目指した「FT-EVII」(世界初披露)だ。EVが普及する未来の可動性(移動性)社会を想定した近距離移動用の小型EVコンセプトモデルで、都市生活において使い勝手の良いパッケージを特徴としている。車体は全長2730ミリ、全幅1680ミリ、全高1490ミリ、ホイールベースは1900ミリと超小型で、4人の乗車が可能だ。

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