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平和維持に警察の役割強化、インターポールと国連提携

 【シンガポール12日PRN=共同JBN】国際刑事警察機構(INTERPOL、以下インターポール)と国連は12日までに、世界の平和維持活動における警察の役割をより大きく支援する国際的コミットメントを確保するため手を組んで協力することになった。この支援強化は紛争終結地帯、不安定な国家における法の支配を復活し、持続的平和を達成する重要な要素であると見られる。

 インターポールのロナルド・K・ノーブル事務総長は、国連との提携関係を「すべての国家のアライアンス」と表現したが、それは平和を実現、強化し国境を越える犯罪と戦うことを支援するため、紛争で苦しむか紛争から立ち直ろうとしている国々に国際的な警察力の専門知識とより熟練した人材、その世界的資源への最前線アクセスを提供するインターポールのコミットメントである。

 ノーブル事務総長は「紛争終結地帯あるいは不安定な国家に派遣される国連平和維持部隊が、警察的機能を遂行し国境を越える犯罪と戦うことを求めるならば、平和維持部隊にますます多くの警察集団が集まり、インターポールのグローバルデータベースへのアクセス権が与えられることになる」と語った。

 世界から60人を超える法務(司法)、内務、外務(外交)担当大臣と上級職の警察官が集まった会議で、潘基文(パン・キムン)国連事務総長はビデオ放送を通じて世界で最も紛争の多い地域には法の支配をより重視することが必要であると語りかけ、インターポールは戦後の国内の安定を回復し現地の問題に対応する「当然あるべきパートナー」であると指摘した。

 国連を代表してアラン・ルロワ事務次長は、インターポールとの国連の協力は「犯罪と紛争との間の明白なつながり」を認めることと、多くの紛争地域で拡大する深刻かつ組織的犯罪があるという事実によって強化されてきたと述べた。

 インターポールのノーブル事務総長は「インターポールは国連との提携関係の枠内で、展開される警察力による平和維持部隊には世界唯一の確かな世界警察力コミュニケーション・システムへのアクセス権を提供する。このシステムは犯罪者名、指紋、DNA個人情報、盗難パスポート、盗難車両、さらには逃亡者、麻薬、テロ、人身売買を含む主要犯罪地域の特殊調査支援情報を含む世界警察データーベースである」と語った。

 会議に出席した大臣は、今日の平和維持上の諸問題に対応する警察力の完全な役割を果たすロードマップを設定するとの特別宣言を承認した。


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