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マイクロソフト、公益事業用レファレンスアーキテクチャーを発表

 【レドモンド(米ワシントン州)14日PRN=共同JBN】マイクロソフトは14日、ポピュラーな費用対効果のあるマクロソフトプラットフォームに基づく「将来の統合ユーティリティー」開発の基礎となるレファレンスアーキテクチャーを開発したと発表した。

 このマイクロソフト・スマート・エナジー・レファレンスアーキテクチャー(SERA)はスマート・エネルギー・エコシステム全体を通した技術統合を目指すマイクロソフトの初めての総合的レファレンスアーキテクチャーである。マイクロソフトSERAは、統合ユーティリティーを作り出す公益事業の業務プロセスが情報技術と合致しているかの試験する方法を提供することにより公益事業を支援する。これは過去4ヶ月間にマイクロソフトが発表した2番目の公益事業関連の提供である。これに先立ってマイクロソフトが発表したのは、ユーティリティーに関する顧客の経験を強化し住居用のエネルギー使用に関する需要供給についてさらなる洞察力を提供するために開発されたオンライン・アプリケーションのマイクロソフトホーム(Microsoft Hohm)である。

 公益事業者は全米スマートグリッド促進計画によって資金援助を受ける新しいプロジェクトを開発しようとしており、彼らは前へ進むのに役立つ信頼性がありかつ試験済みの技術を必要としている。マイクロソフトと業界パートナーの技術を用いることで、公益事業者は競合他社が提供するソリューションより早く信頼してソリューションを展開できるようになる。

 マイクロソフトSERAは電力網から家庭にまで及ぶ全エネルギー・エコシステムに広がるエネルギー産業ソリューションのグローバル・ソリューションプロバイダー多数から支持されている。SERAをサポートしているマイクロソフト認定ゴールドパートナーにはアクセンチュア、アルストム・パワー、AREVA、ESRI、アイトロン社、OSIソフトが含まれている。

 重要なことはマイクロソフトがSERAを電力会社の情報技術(IT)インフラの必要性に取り組むために主要な業界パートナーと緊密に協力してきたことである。例えばアルストム・パワーはSERAを完全に採用することでマイクロソフトへのコミットメントを表明し、この動きをスマートグリッドによって生じる新しい課題解決のソリューションを提供する第一歩としてみている。

 アルストム・パワーのエネルギー管理事業担当上級副社長であるローラン・デモルティエール氏は「アルストムは太陽光、水力、風力、石炭、蒸気、原子力発電など電力プロデューサーにとって、費用対効果がありスケーラブルなアーキテクチャーを提供するためマイクロソフトと長年の関係を築いてきた。このマイクロソフトのレファレンスアーキテクチャーは、強力で費用効率がより高く、安定かつスケーラブルなソリューションを開発者が提供できるようにするためソリューション開発を促進する」と語った。

 フジャイラF2O&M社(Fujairah F2 O&M Comapny Ltd.)のような顧客は、同社の業務プロセスと合致したIT配列を提供するアーキテクチャーに基づいて構築されるソリューションの恩恵を目の当たりにしている。フジャイラF2O&M社プロダクション・マネジャーのソロモン・プレムリン・プリンス氏は「当社のような大規模で複雑なプラント用に高品質なALSPAシリーズDCSシステムを開発することは至難の業である。アルストム社のチームは並はずれた方法でこの大きな課題に取り組んでくれた」と語った。

 マイクロソフトのワールドワイド・ユーティリティー産業技術ストラテジスト・アーキテクトであるラリー・コクラン氏は「スマート・エネルギー・エコシステムを可能にするようなビジネスモデルに転換するのを懸念するユーティリティー業界首脳部はマイクロソフトを最適な提携先としてみるだろう。なぜなら彼らの技術世界内におけるマイクロソフトの現在の力、および将来の、あるときは未知の状況とビジネス環境の必要性へ応じることができるマイクロソフトのソリューションの適応能力のためである。マイクロソフトのSERAは当社の公益事業関連の顧客に対する不変のコミットメントであり、スマートグリッドが日々発展する大規模なエネルギー・エコシステムにどのように適応するかに関する当社の総合的な見方を表している」と語った。

 スマート・エネルギー・エコシステムのためのマイクロソフトSERAは、多数のスマート機器がシームレスにグリッドにつながる世界を作り上げる役に立つ。これは共通標準と相互運用フレームワークのおかげであり、ちょうどプラグ・アンド・プレー・モデルによって現在多数の機器がシームレスにパソコンにつながるのと同じである。

 この結果アクセンチュアのようなユーティリティー産業システムインテグレーターはスマートグリッドのためマイクロソフトSERAの有力な賛同者である。

 アクセンチュアのユーティリティー顧客サービス実施責任者であるグレッグ・ガースリッジ氏は「マイクロソフトのレファレンスアーキテクチャーは、公益事業者が運用性能と顧客対応を一段高いレベルへ引き上げることのできるエンドツーエンドのソリューションを提供している。彼らの統合アーキテクチャーは新しいスマート・プロセスと顧客サポート能力をサポートする実証済みのマイクロソフト・プラットフォームを利用している。視覚化と分析の分野で傑出している革新的ソリューションは、スマート対応可能エネルギーサービス組織で重要な新しい能力をサポートしている」と指摘した。

 公益事業者がマイクロソフトと業界パートナーのソフトウエアを発電システムのさまざまな管理部署に投入することによって、結果としてグリッド、およびより広範なエネルギー・エコシステムはスマート度合いを一層強化しようとするビジョンを達成することができる。そのことによって家庭と企業は最終的にエネルギー使用に関し、今まで以上に適切な選択が行える時宜に応じた使い手にやさしい情報にいつでもアクセスできるようになる。
 マイクロソフトSERAは、グリッドとエネルギー・エコシステムを前進させる際に直面する統合問題を識別し解決するのに役立つロードマップを公益事業者に対して提供している。SERAはまた、ユーザーがリアルタイムで改良ができるようにし、改良を徐々に続けられるようにしている。

 ▽マイクロソフトについて
 1975年創業のマイクロソフト(ナスダック:MSFT)は、人々と企業の潜在的な可能性を最大限に発揮させるソフトウエア、サービス、ソリューションの世界的リーダーである。

 公益事業関連の特定情報は以下を参照。
 http://www.microsoft.com/utilities と http://www.microsoft-hohm.com


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