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ボーイング、フェデックスに777型フレイター初号機を納入

フェデックス777型フレイター
フェデックス777型フレイター(写真・ボーイング)
 ボーイングは23日、米大手航空貨物のフェデックスに双発貨物機「777型フレイター」初号機を納入した。同機はボーイングが製造した9機目の777型フレイター。

 フェデックスの国際部門プレジデントであるマイケルL.ダッカー氏は「ポイント・ツー・ポイント路線の拡張やフライト時間の短縮が可能となることから当社サービスの質がさらに向上し、世界各地のお客様の国際市場での競争力強化にも貢献します」と話している。

 フライト時間短縮の一例としてボーイングは、現在フェデックスが運航しているMD-11型フレイターを引き合いに出し、アジアと米テネシー州メンフィスのフェデックスハブとを結ぶ路線での運航時間を1~3時間短縮ができるとし、時間の短縮によって、フェデックスは、発送地での貨物集荷時間を延長しながらも現行と同じ時間での輸送が可能であるとしている。

 フェデックスにデリバリーした777型フレイターは、同社が現在運航しているMD-11型フレイターと比べ、航続距離は3890キロメートル延長して1万740キロメートル、貨物搭載量は16.7トン増量して97.5トン。燃料消費は18%減少、メンテナンス費も削減し、離発着時の騒音も各空港の標準値を満たす静粛性能を有する。

 777型機は、これまでに58社から1100機以上の受注を獲得しており、そのうちの71機がフレイターである。

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