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特定機器向けウインドウズ7、マイクロソフトがRTM提供

 【ボストン22日PRN=共同JBN】マイクロソフトはボストンで開かれた組み込みシステム会議であるエンベデッド・システム・カンファレンス(ESC)での業界講演で22日、ウインドウズ・エンベデッド・エンタープライズ(Windows Embedded Enterprise)とウインドウズ・エンベデッド・サーバー(Windows Embedded Server)向け次世代プラットフォームのRTM(リリース・ツー・マニュファクチャリング)版を通じて、特定機器を製造するOEM各社にウインドウズ7技術を初公開すると発表した。

 これら高性能ウインドウズ・エンベデッド・プラットフォームによってOEM各社は、特定機器をより速く市場に出し、革新的なユーザー体験を通じる機器の差別化をサポートし、ウインドウズ・ベースのPC、サーバー、オンラインサービスとの継ぎ目のない機器接続を確実にすることができる。マイクロソフトは別にまた、ウインドウズ7ベースのPC、サーバー、オンラインサービスへの継ぎ目のない接続を提供するウインドウズ・エンベデッドCE6・0R3に対する機能強化とRTM詳細を明らかにした。

 詳しい情報は以下のサイトを参照。

 http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/news/pressreleases/cer3_release.mspx.

 マイクロソフトのスティーブ・グッゲンハイマー副社長(OEM部門担当)は「エンベデッド・コミュニティーに対するウインドウズ7技術のリリースは、機器メーカーによるPCの能力の拡大を可能にし、特定機器に対する新しい市場に対応するとの当社の戦略的コミットメントを示している。OEM各社が次世代機器に活用してもらうためウインドウズ7を提供することによって、OEM各社は確立したウインドウズ・エコシステムに対するユーザー体験と接続性を高めることを通じてエンドユーザーに企業と消費者用機器の強化された能力を提供することができる。

 ▽ウインドウズ・エンベデッド・エンタープライズについて
 組み込みシステム向けウインドウズ7プロフェッショナル(Windows 7 Professional)と組み込みシステム向けウインドウズ7アルティメット(Windows 7 Ultimate)は、完全なウインドウズ・アプリケーション互換性とマイクロソフトの優れた基本ソフト(OS)の能力を求めるOEM各社に対するウインドウズ・エンベデッド・エンタープライズの次世代プラットフォームである。両製品はATM、キオスク、工業用PC、医療機器など組み込み機器での使用を目指して完全なウインドウズ・アプリケーション互換性を備えるウインドウズ7デスクトップOSの完全機能付きでライセンス限定バージョンである。

 ウインドウズ・エンベデッド・エンタープライズの能力と機能は以下を含む。

 -ウインドウズ・タッチ(Windows Touch)によるマルチタッチ操作によってユーザーは、スクリーンをタッチすることで機器をコントロールすることができるとともに、タッチとマルチタッチのジェスチャーに対するビジュアルなフィードバックを受け取ることができる(組み込みシステム向けウインドウズ7プロフェッショナルと組み込みシステム向けウインドウズ7アルティメットで利用可能)。

 -マイクロソフト・ダイレクトアクセス(Microsoft DirectAccess)とブランチキャッシュ(BranchCashe)によって可能となる企業接続は、機器アプリケーション・データを遠隔で更新するより確かで柔軟なネットワーク・インフラストラクチャーを提供する(組み込みシステム向けウインドウズ7アルティメットで利用可能)。
 -ウインドウズXPモードによるレガシー・サポートは、OEM各社がウインドウズ7ベースの機器で既存のウインドウズXPプロフェッショナルのアプリケーションを動作させることができるバーチャルなウインドウズXP環境を提供する(組み込みシステム向けウインドウズ7プロフェッショナルと組み込みシステム向けウインドウズ7アルティメットで利用可能)。

 ▽ウインドウズ・エンベデッド・サーバーについて
 組み込みシステム向けのウインドウズ・サーバー2008R2は、エンベデッド・システム・プラットフォーム向けにウインドウズ・サーバー上で構築され、ユニファイド・メッセージング、電気通信、セキュリティー、医療用画像、工業オートメーション各市場向けに信頼性と柔軟製を強化して専用組み込みソリューションとアプリケーションを提供するOEM各社を支援する新しい機能を備えている。新しいバーチャル化ツール、管理強化、サーバー・コアは、時間を節減しコストを削減するのを支援し、組み込みシステム向けのウインドウズ・サーバー2008R2を専用ソリューションと機器を提供する極めて堅牢で信頼できる基盤にする。

 ウインドウズ・エンベデッド・サーバー2008R2の能力は以下のような 能力と機能を含む。

 -グラフィカル・ユーザー・インターフェースを除去するとともに、「.NET」アプリケーションなどサーバーのさらなる役割をサポートすることによって、OEMソリューションのフットプリントを削減するというサーバー・コアのインストール・オプションで信頼性を高める。
 -新しい機能とレガシー機能を並列して動作させることによってマイクロソフト・ハイパーV(Microsoft Hyper-V)と、展開し易さを向上する遠隔サーバー管理を含むウインドウズ・パワーシェル2・0(Windows PowerShell 2.0)による管理の向上。
 -高度に信頼できるバーチャル・プライベート・ネットワーク(VPN)・トンネル、VPN認証を通ずることなく本部にある遠隔機器と集中データ間のより確実なコミュニケーションパスを調整するダイレクトアクセス、OEM各社が強化アプリケーションとOS可用性によるより優れた接続システム提供を支援する障害迂回(フェールオーバー)クラスタリングの向上に向けて、アジャイルVPN機能によるその他機器とサービスへの接続向上。

 VDCリサーチ・グループのエンベデッド・ソフトウエア&ツールズ・プラクティス担当ディレクターのスティーブン・バラッコ氏は「企業インフラストラクチャーに統合される機器の増設は、接続性、強化ユーザーインターフェース、市場化時間短縮などを軸として展開する特定機器を組み立てる開発者やOEM各社の機会を生み出し続けている。この分野でのマイクロソフトの成功は、必ずしもリソースに拘束されず何ら特別のハードウエアあるいはソフトウエアを必要とせずなおかつ第三者アプリケーション・ソフトウエアが既に存在する機器の開発である。これらウインドウズ7ベースの組み込みプラットフォームは引き続きマイクロソフトの成功と戦略を高め、OEM各社に特定機器開発に対して技術的かつ財政的の両面で魅力的に適合できる標準的汎用の市販製品環境を提供する。

 ▽ウィンドウズ・エンベデッド・スタンダード(Windows Embedded Standard)2011について
 マイクロソフトはまた最近、世界のOEM各社と開発者向けにウインドウズ7ベースのウィンドウズ・エンベデッド・スタンダード2011のコミュニティー・テクノロジー・プレビューが利用可能になったと発表(http://connect.microsoft.com /windowsembedded)した。ウィンドウズ・エンベデッド・スタンダード2011は、高度のカスタム化可能でコンポーネント化される形でウインドウズ7OSの能力、親しみやすさ、信頼性を提供して、OEM各社は工業オートメーション、エンターテインメント、家電、その他の市場でコアの競争力に特化し製品の差別化を生み出すことができるようになる。

 ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011は2010年上期中にRTMで提供される。詳しい情報は以下のサイトを参照。
 http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/news/pressreleases/win7.mspx
 ウインドウズ・エンベデッド・エンタープライズ、ウインドウズ・エンベデッド・サーバー、ウィンドウズ・エンベデッド・スタンダード2011、ウインドウズ・エンベデッドCE6・0R3、さらにはウインドウズ・エンベデッドのプラットフォームと技術のすべてに関する情報は以下のサイトで入手できる。
 http://www.microsoft.com/windowsembedded


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