i4i対マイクロソフト訴訟、連邦高裁で審問始まる
【首都ワシントン23日CNW=共同JBN】米国首都ワシントンの連邦高等裁判所は23日、「i4i対マイクロソフト」訴訟に関する上訴について3人の判事による審問を開いた。これはi4iが勝訴した2009年8月11日の最終判決に対する上訴である。この最終判決ではマイクロソフトが意図的にi4iの保有する米国特許ナンバー5787449を侵害しているとされた。
最終判決はマイクロソフトに対してi4iに損害賠償として2億9000万ドル以上を支払うよう命令している。最終判決を出した米テキサス州東部地区連邦地方裁判所タイラー支部のレナード・デイビス判事はまた、マイクロソフトがi4iの特許を侵害しているカスタムXMLを取り除かなければマイクロソフトの旗艦製品であるワード製品を売ってはならないとする終局的差し止め命令を出している。米連邦高等裁判所は2009年9月3日、差し止め命令に執行猶予を与えている。
i4iのラウドン・オーエン会長は「予想通りマイクロソフトは失敗した裁判と同じ線での主張を繰り返している。i4iの主張が認められると確信している。このケースはi4iだけの死活問題ではなく、すべての起業家、発明者が特許によって作り出された財産権を行使できるかどうかである。知的財産は発明の活力源である」と語った。
i4iの創設者で最高技術責任者であるミシェル・バルプ氏は「この裁判で判事と陪審員が正しい結論に達すると考えており、損害賠償と差し止め命令の両方ともi4iにとって公平であり必要だと信じている。当社パートナーである法律顧問のマクール・スミスとパーカー・バント&エインズワースおよびフィネガンからの上訴審顧問、とりわけドン・ダナー氏に深く感謝したい」と述べた。
i4iはカナダのトロントに本社のあるグローバル・テクノロジー企業である。i4i対マイクロソフト訴訟、裁判関係文書はwww.i4ilp.comで入手できる。
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