ＯＳＭデータ利用のベータ版、デカルタ社が発表
【サンノゼ（米カリフォルニア州）１７日ＰＲＮ＝共同ＪＢＮ】位置情報サービス（LBS)業界のソフトウエア・プラットフォームとサービスの有力サプライヤーであるデカルタ社(deCarta）は１７日、オープン・ストリート・マップ（OSM）データをサポートするベータ版プログラムの発売を発表した。
このベータ版プログラムによって世界のいくつかの都市に関するＯＳＭコンテンツが利用可能となる。ＯＳＭを完全にカバーする製品リリースは２００９年１０月に予定されている。
デカルタ社フォーマットのＯＳＭデータはオープン・ストリート・マップ・コミュニティの精神に従って無料である。デカルタ社は顧客に対してサーバーとクライアント側の両方のソリューションを製品として利用できるようにする計画である。この計画にはデカルタ社のドリルダウン・サーバーを利用したセルフホスト・ソリューション、デカルタ社のホステッド・ウェブ・サービシズ、パーソナル・ナビゲーション・デバイセス、モバイルフォンが含まれる。開発者は http://www.decarta.comから利用できるデカルタ社のデベロッパー・ゾーンを通じて迅速に位置情報アプリケーションのプロトタイプをつくり披露することが可能になる。
当初の制品リリースは以下のようなアプリケーションを開発したいと考える開発者を対象としている。
＊地図表示
＊車両トラッキング
＊高度のルーティング
＊歩行者用ナビ
将来のリリースではＯＳＭコンテンツの入手具合とアプリケーション化できる程度に基づいてローカルサーチとターン・バイ・ターン・ナビのサポートが行われる。デカルタ社はＯＳＭデータが広がり成熟するのに伴って地理的なカバー範囲と機能を拡大していく。
ＯＳＭは２００４年に発表されて以来爆発的に成長している。ＯＳＭのウェブサイトに載っている統計情報によると、過去１２ヵ月間だけで登録ユーザー数は約５万から１６万超と３倍以上になっている。また同期間中にユーザーによってアップロードされたＧＰＳトラックポイントの総数は１００万以上になった。データは道路長２３００万キロメートル以上と最大のパブリックドメイン・マッピング・データベースになっている。
デカルタ社のＯＥＭプラットフォーム技術は世界最大級のＬＢＳインターネット、モバイル・サービス、とりわけ広範囲でさまざまな地理的カバー範囲を必要としているサービスのいくつかを動かしている。デカルタ社の顧客は同社の開発ツールとデータ・アーキテクチャーを利用してカスタム化、自分の地図スタイルとサービスにブランド化できる。また顧客は複数の地図コンテンツソースが同時に使用される場合でも一度だけ自分のアプリケーションを書くことができる。
デカルタ社のＪ・キム・フェネル社長兼最高経営責任者(CEO)は「顧客の市場の関心に応えてＯＳＭデータの完全サポートを発表できて喜んでいる。当社はＯＳＭコンセプトをしばらく暖めてきて市場でコンテンツの豊かさを増すことができるのではと感じている。デカルタ社は常に世界のコンテンツプロバイダーの最大多数と仕事をしてきており、拡大しているＯＳＭユーザーのコミュニティが利用できる市場をリードするＬＢＳプラットフォームと開発ツールを作ろうと努力している」と語った。
デカルタ社フォーマットでＯＳＭコンテンツ入手に関心のある関係者はsales@decarta.comで接触可能である。
http://www.decarta.com
http://www.openstreetmap.org
この発表で言及しているすべての企業、製品はそれぞれ所有者の商標の可能性がある。
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- ［国際情報］ＯＳＭデータ利用のベータ版、デカルタ社が発表 2009/09/18 金曜日
