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ウインドウズ7の最新技術提供、マイクロソフトがOEM向け提供

ウインドウズ7 【レドモンド(米ワシントン州)1日PRN=共同JBN】マイクロソフトは1日、世界のOEM各社と特定機器開発者向けにウインドウズ7ベースのコミュニティー・テクノロジー・プレビュー(CTP)であるウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011を即日一般利用してもらうためリリースした。ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011(前のコード名Quebec)はウェブサイト(http://connect.microsoft.com/windowsembedded)を通じてリリースされる。ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011はOEM各社に最新のウインドウズ7技術を提供し、OEMは高性能の特定機器をより速く市場に提供し、革新的なユーザー体験でこれら機器を差別化し、ウインドウズ・ベースのPC、サーバー、オンラインサービスから特定機器にまでウインドウズ・ユーザー体験を拡大する機器を顧客に提供することができるようになる。

 マイクロソフトのウインドウズ・エンベデッド・ビジネス部門ゼネラルマネジャーであるケビン・ダラス氏は「特定機器部門が現在ますます伸びている中で、より優れたユーザー体験と接続性に対する要求に応えるため、マイクロソフトはエンベデッド市場のOEM各社にウインドウズ7ベースの技術をリリースする戦略的な計画を立てた。ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011CTPが利用可能になったことでOEM各社、パートナー、開発者は次世代プラットフォームで強化されたウインドウズ7ベースの機能の利点を生かし、プラットフォーム製造に向けて一般リリースに先立って評価してもらう能力を付けることができる。われわれはエンベデッド・コミュニティーにCTPを全面的に利用してもらい、ウインドウズ7技術を組み込むウインドウズ・エンベデッド・プラットフォームの将来的利用を考える際のわれわれの興奮を共有してもらいたい」と語った。

 ▽ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011で利用できるウインドウズ7の特徴と機能
 ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011は、高度にカスタム化、コンポーネント化された形でウインドウズ7OSの能力、親しみやすさ、信頼性を提供して、OEM各社は工業オートメーション、エンターテインメント、家電、その他の市場で中心となる競争力に特化して製品差別化を生み出すことになる。ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011によってOEM各社は、プラットフォーム開発に投資する代わりに、OEM機器に対する独自の要件に対応するためプラットフォームを調整するため必要なコンポーネントだけを選択することができる。親しみやすく使い勝手のいい開発ツールと組み込み可能な機能が開発コストを一段と削減し、シンクライアント、ポイント・オブ・サービス(POS)、キオスク、医療、多機能プリンター、その他機器向けに製品市場化時間を早めることを支援する。

 ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011の能力と機能は以下の通り。

 ――「アクティブディレクトリ」のグループポリシー、「マイクロソフト・システム・センター・コンフィギュレーション・マネジャー」とともに「マイクロソフト・ターミナル・サービス」と「バーチャル・デスクトップ・インフラストラクチャー(VDI)」とともにクライアントサーバー・シナリオ向けに強化された相互運用性を利用することによって、機器に対する技術管理とインフラストラクチャーにおけるこれまでの投資を拡大する能力をさまざまな組織に付与する「エンタープライズ・エクイプド(Enterprise Equipped)」。

 ――インターネット・エクスプローラー8のセキュリティー、メディア能力を強化したウインドウズ・メディア・プレーヤー12、マイクロソフト・リモート・デスクトップ・プロトコル(RDP)7・0とマイクロソフト.NETフレームワーク3・5など、より進んだクライアント・サーバーを通じて、特定機器に対するユーザー体験を強化する最新のウインドウズ技術革新。

 ――64ビットCPU、「ウインドウズ・エアロ」ユーザーインターフェース、「ウインドウズ・プレゼンテーション・ファウンデーション」、「ウインドウズ・タッチ」(マルチジェスチャーのタッチ・インターフェースとコンテクスト重視アプリケーション)、「ウインドウズ・フリップ」3Dナビゲーションへのサポートによるリッチで没入型のユーザー体験。

 ――CPUのアイドル時間を向上し電力消費を削減することができるアプリケーションを構築するため、開発者にスマート電源管理APIによる環境保護型のソリューション
を開発する能力。

 ▽ESCボストン
 ボストンのハインズ・コンベンションセンターで9月21―24日開かれるエンベデッド・システムズ会議(ESC)中の22日(火曜日)午前10時半、マイクロソフトのウインドウズ・エンベデッド・ビジネス部門ゼネラルマネジャーであるケビン・ダラス氏は業界を代表する基調講演を行う。ダラス氏はウインドウズ・エンベデッドのソフトウエア・プラス・サービス型プラットフォームによって開発者とOEM各社は、特定機器上でウインドウズのユニークな価値を提供するとともにウインドウズ・エンベデッド製品ロードマップ更新を共有できることを説明する。

 マイクロソフトはまた、テクインサイツ社のセミナー「固有のエンベデッド・システム構築」に参加して、ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011に基づくカスタムコンフィギュア可能なデザインキットを出席者に持ち帰ってもらう。会議出席者はマイクロソフトのブース(No400)を訪れるか、あるいは http://esc-boston.techinsightsevents.com で詳細な情報を入手できる。

 ▽リリース事前あるいは事後に利用できるコミュニティー・リソース
 マイクロソフト・サーティファイド・テクノロジー・スペシャリスト(MCTS)認証、準備キット、訓練用教育ソフトウエアは、ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011用に2010年下期中には製品版(RTM)として入手できる見込み。ウインドウズ・エンベデッドのさらなる訓練の機会については、以下のサイトを参照。
 http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/about/training.mspx

 マイクロソフトはまた、ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011の強化機能、ネットワーキング能力、セキュリティー強化、信頼性などを探る5シリーズの無料オンラインセミナーを開催する。参加希望者は以下のサイトで登録することができる。
https://swrt.worktankseattle.com/webcast/2672/preview.aspx

 さらに別の技術的なイベントとセミナーについては以下のサイトを参照。
 http://www.microsoft.com/windowsembedded/en-us/news/events/default.mspx

 ウインドウズ・エンベデッド・スタンダード2011のさらなる情報とウインドウズ・エンベデッドのプラットフォーム・ポートフォリオに関する情報は以下のサイトを参照。 http://www.microsoft.com/windowsembedded


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