高エネルギー源のハイドリノ存在証明、BLP社技術でローワン大学
【クランベリー(米ニュージャージー州)12日PRN=共同JBN】米ブラックライト・パワー(BLP)社は12日、ローワン大学の科学者たちが持続的再生能力のあるBLP独自の固形燃料化学技術を利用して、キロワットの電力レベルの燃焼で得られるエネルギーより大きなエネルギーを持続的に再生する能力を備えてオンデマンドで生成する燃料を初めて独自に作成、試験を完了したと発表した。ローワン大学の専門家はBLPケミストリーを利用する発電システムを作動して、既知の化学反応で得られるシステム内の原料物質の最大エネルギー潜在力の6・5倍までのエネルギー正味利得があったと報告した。
共同声明の中でローワン大学名誉教授(化学・バイオケミストリー)のK・V・ラマヌジャチャリー博士、同大学助教授(化学)のアモス・ムグウェル博士、同大学准教授(エンジニアリング)のピーター・ヤンソンP.E.(プロフェッショナル・エンジニア)博士は「市販の化学物質から製造された10種の固形燃料について3カ月にわたり実施した独自の試験において、ローワン大学のわれわれ工学、化学専門教授、スタッフ、学生たちの研究チームは、既知の化学反応を通じて得られる理論的に最大限の熱エネルギーの1・2倍から6・5倍のエネルギーを独自かつ持続的に生成した」と述べた。
共同声明はまた「われわれはさらに反応物質を分析し、われわれ追試した処理と調達して反応させた化学物質が、これまで知られているケミストリーではこれほどまでの大量の熱を生成する能力はなかったことを確信した。BLPによるこのような重要なディスクロージャー(情報開示)によって、ほかの研究室でもわれわれ大学研究室で規則的にこのような異常な量の熱を生成する反応を容易に再現してみせることが可能になる。われわれはさらにBLPの試験を再現して、付加的な熱放出の説明になるだろう新しい形態の水素を識別した」と述べている。
利用された固形燃料と約30キロワットの規模で生成した電力に基づいて、この化学反応はどのような水準にまで規模を拡大することができるように思われる。さらにBLPの科学者は、熱を利用して簡単に燃料を再生することができた。この画期的成果は、2008年10月に同社が初めて発表したブラックライト・プロセスは、新しい公害のないエネルギー源としての商業利用の可能性が前進した。
▽電力の証明
ローワン大学チームの評価試験は、観察されたエネルギー利得がブラックライト・プロセスによって消費する水素を(陽子と電子の結合体とされる)ハイドリノ(Hydrinos)を生成する形で持続的に置換することによって将来的に商用発電所の運転を可能にするさらなる証拠となる。ハイドリノは、潜在的エネルギーが水素原子の形で放出されるようなブラックライト・プロセスによって生成される低エネルギー状態ではこれまで未発見の形態の水素である。ハイドリノ形成の際に放出されるエネルギーは、ブラックライト・プロセス中に消費される新しい水素燃料を生成するため、電気分解法で水から水素を抽出するため必要なエネルギーの200倍を超える。
ブラックライト・パワー社会長兼最高経営責任者(CEO)兼社長のランデル・ミルズ博士は「固形燃料のこの最新バージョンは、ハイドリノを生成する形でエネルギーを生み出すうえで非常に効率的であり、化学製品を当初の燃料に戻すために基本的に何らのエネルギーも必要としない。再生は熱で単純に実現する。これによって平行して同時に再生を維持するため『ハイドリノ』を生成して生まれる熱を利用して、単純かつ効率的なシステムを使って持続的な電力の生成が可能となる。このシステムはハイドリノの生成で消費される水素だけが交換を必要とすることを除いて密封型である」と語った。
ミルズ博士はさらに「観察されたエネルギー利得と成功した固形燃料の熱再生は、発電所における化石燃料や原子力燃料の代替として、再生可能な方法による固形燃料利用の可能性を示している。これらの開発は商業利用に時間を大幅に削減する結果になると期待される」と語った
BLPの取締役に最近任命されたスタンダード・オイル社の元社長であるジョン・ミラー氏は最近の進歩について、「新世代のケミストリーとその単純な再生の開発成功は、近い将来商用化可能なハイドリノ発電に向けた大きな歴史的一歩である。われわれが最近実現した80億ワットの商用ライセンス契約は、電力市場がその意義を認め始めていることを証明する」と語った。
▽ハイドリノの存在証明
BLPまた、ローワン大学の教授による新しい形態の水素の独自の生成と特性解析に成功したと発表した。ローワン大学の研究室で独自に実施された研究の中で、ラマヌジャチャリー教授とムグウェル助教授は、基本物質からこれまで未発見の形態による水素を合成し、BLPが予測したようにハイドリノと呼ばれる低エネルギー状態に存在する水素原子の特性を解析することができた。ローワン大学チームはまたさらに確認したところ、ヤンソン准教授の実験室で行われている純エネルギー生成システムから同様のハイドリノの微量痕跡を識別することができた。これはBLPが初めて独自の実験室にスクラッチからハイドリノを生成する技術を伝授したものである。
ラマヌジャチャリー博士は「この新しい形態の物質の生成におけるBLP技術の最近の進歩は、これまで知られていなかった形態の水素の特性を解析するため世界のどこの実験室でも十分な量を簡単に合成できると思われる」と述べた。またムグウェル博士は「合成反応の当初材料を理解し、新しい形態の水素以外にも副産物の特性を完全に解析した結果、われわれは観察された微量物質について既知の種と照合することはできなかった(新種であることが分かった)」と語った。
▽ハイドリノの微量痕跡
BLPは同日また、ランデル・ミルズ博士、カムラン・アクタル博士、イン・ルー博士がセントラル・ユーロップ・オブ・ジャーナルで発表した論文を公表した。同博士らはその中で、ハイドリノに関する重要な新たな確認事実を記述している。BLPは初めて、水素がハイドリノに変化する直接スペクトラル観測を確認した。80ナノメートル以下の水素スペクトラル放出を示すこれらの実験は、これまで基底状態で知られ、ランデル・ミルズ博士が理論的に予測したハイドリノが存在する決定的な証拠となる。ミルズ博士は今回の成果の重要性を表現して、「これはハイドリノが存在するという動かし難い証拠である。観測された微量の痕跡は純粋に水素から発生したものであり、あらゆる既知の形態でこの要素で可能と思われるよりはるかに高いエネルギーを持っている」と語った。
▽成功裏に行われた理論の応用
BLPは過去7カ月8つの学術誌論文を発表して、電力生成プロセスにおけるエネルギー特性について報告し、ハイドリノの存在を予測する「正統物理学の総括統一論」の最新版を7月にリリースした。これらはhttp://www.blacklightpower.comで閲覧できる。
BLPの全額出資子会社で正統物理学の分子モデリング・アプリケーション開発者であるミルシアン(Millsian)社は同日、ミルシアン2・0ベータ・ソフトウエアをリリースすると発表した。同ソフトウエアは、複雑構造のたんぱく質やDNAを含むあらゆる長さ、複雑構造でも無限の数の分子の物理的特性の正確な3次元構造を視覚化し、計測することができる。BLPはミルシアン・ソフトウエアが医薬品開発、材料科学、ケミストリーなどほぼすべてのビジネスに影響を与える大きな成果であると信じている。さらに重要なことには、同ソフトウエアは物理学の正統的法則が原子や分子の規模で適用することを証明する。
ピーター・ヤンソン、K・V・ラマヌジャチャリー、アモス・ムグウェル各教授は新しい電力システム、新世代ケミストリー、ハイドリノ特性解析試験に関するオフサイト再生と独自試験の完全文書と結果を概説するリポートをリリースしており、それは http://www.blacklightpower.comで閲覧できる。
BLPが容易に追試、再現できると信じている詳細なケミストリーに関する技術的論文は、http://www.blacklightpower.comに掲載されている。
▽ブラックライト・パワー社(BlackLight Power, Inc.)について
ブラックライト・パワー社は新しい一次エネルギー源と幅広い商業的用途のある水素化学の新分野の発明者である。同社は暖房、分散型発電、セントラル発電へ応用できる新しい一次エネルギー源を発明し、水素原子の潜在的エネルギーを解放する新しい化学的処理に基づく原動力であるブラックライト・プロセスを発明した。
詳細はhttp://www.blacklightpower.comを参照。
▽ローワン大学について
米ニュージャージー州グラスボロのローワン大学は学士から博士コースまである総合公立大学である。ローワン大学にはビジネス、通信、教育、技術工学、美術・舞台芸術、一般教養芸術・科学、専門・継続教育の7学部がある。USニュース・アンド・ワールドリポートはローワン大学技術工学部を学士から修士課程を持つ全米大学中の12番目に格付けしている。
▽用語解説
ブラックライト・プロセス:BLPが発明した新たな化学的処理法であり、水素原子の中にある潜在的エネルギーを新たな一次エネルギー源として放出する技術。
ハイドリノ:ハイドリノはBLPが発見した新しい形態の水素である。ハイドリノはブラックライト・プロセス中にエネルギーとして生成され、低エネルギー状態への陽子移行として水素原子から放出され、より微細半径の水素原子となる。
スペクトラム放出:水素などの原子のスペクトラム放出は、その特性の指紋のような働きのあるユニークな痕跡である。スペクトラムのそれぞれの線は、原子のエネルギー水準の特性であり、確認でもある。
▽ブラックライト・プロセスのアプリケーション
この技術の2つの可能性あるアプリケーションは、熱および電力生成である。熱生成の試作品は、マイクロ分散からセントラル発電までの幅広い規模で、既存の一次電力源と競争しうる可能性のあることを示した。ブラックライト・プロセスの熱出力源は、商用利用されている発電装置との連結に理想的でありうる。ブラックライト技術は公益産業に十分向いており、変動する地域供給、石炭や天然ガス、石油など燃料価格、適当な支援インフラストラクチャーと送電系統の構築コストから生じる諸問題を消去するとともに、大気汚染、温室効果ガス排出、その他市場、供給、インフラストラクチャーあるいは環境へのマイナスの影響をなくす。
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- [電力・発電]高エネルギー源のハイドリノ存在証明、BLP社技術でローワン大学 2009/08/14 金曜日