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ポルシェ新型911ターボ受注開始へ、最高出力500PS

911ターボ
ポルシェ911ターボ・カブリオレ(写真提供・ポルシェ)
 ポルシェ・ジャパンは7日、9月15日開催のフランクフルトモーターショーで初披露する、新たなフラッグシップモデル「ポルシェ911ターボ・カブリオレ」と「911ターボ」を8日22日から受注を開始すると発表した。

 新型ポルシェ911ターボは、広範囲にわたる技術革新と様々な機能の向上、デザインの徹底的な見直しによって誕生したモデル。高性能スポーツ車に要求されるあらゆる機能が大幅に改善されているほか、燃費性能、パワーウエイトレシオ、最高速度、ドライビングダイナミクスも更なる向上を図っている。特に燃費性能とダイナミックパフォーマンスの点においては、かつてないほどに競合車をリードする。

 第7世代となったニュー911ターボは、最高出力500PS(368kW)を発生する新開発の3.8リッターエンジンを搭載。このエンジンは、35年におよぶ911ターボの歴史を通じて初めて全面的な改良を施されたもので、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)の採用に加えて、可変タービンジオメトリー(VTG)を特徴とするポルシェ独自のターボチャージャーをガソリンエンジンに搭載させている点が特徴。この新しい6気筒エンジンには、デュアルクラッチトランスミッションの7速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)を組み合わせることができる。

 またPDK搭載モデルには、新たなオプションとしてこれまでのPDKステアリングホイールに加えてギアシフトパドル付きスリースポークステアリングホイールが設定された。ステアリングホイールに付随するパドルは、右のパドルがシフトアップ、左のパドルがシフトダウンの操作となる。

 オプションのスポーツクロノパッケージ・ターボは、ギアシフトパドルとPDKステアリングホイールの両方に対応し、ローンチコントロールとスポーツおよびスポーツプラスモード用のディスプレイが装着される。2つのステアリングホイールによりディスプレスのデザインは異なる。

 最先端の技術を独自のスタイルと組み合わせたことにより、かつてないほどの優れた効率性とパフォーマンスが実現。例えば、このニュー911ターボはCO2排出量が先代モデルよりも約18%少なくなっているため、CO2排出量の点においてもセグメントをリードする存在となっている。またEU5基準に基づく走行距離100kmあたりの燃料消費量もわずか11.4~11.7リッターとなっている。

 さらに、同一セグメントに属するほとんどの競合モデルは、その燃料消費量の多さから米国国内においては特別な税金が課せられるのに対し、ニュー911ターボは課税基準となる燃料消費量レベルを大幅に下回っている。こうした環境性能を達成しているにもかかわらず、静止状態から時速100kmに達するまでのタイムは4秒以下で、時速200kmに到達するまでの時間も12秒を要さない。最高速度も310km/h以上をマークしている。

 このニュー911ターボのドライバーは、ドライビングダイナミクスの大幅な向上に加え、PTMを採用したフルタイム4WDシステムとポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)の精緻な制御を堪能することができる。今回のニューモデルには、リアアクスルの駆動力を可変配分するポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)が新たなオプション装備として加わっている。PTVを装着することでニュー911ターボの走りをより確かなものにすることができる。このシステムは俊敏性を向上させるとともに精緻なステアリングを実現するため、ドライビングプレジャーをいちだんと高めることが可能になる。

 ニューポルシェ911ターボにはクーペとカブリオレが用意されており、どちらも2009年11月のドイツを皮切りに、世界各地で順次販売開始となる。車両価格は911ターボカブリオレが2230万円、911ターボ(7速PDK)は2051万円、911ターボ(6速マニュアル)は1976万円。


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