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東芝、印チェンナイに火力発電設備の生産工場を建設

 東芝は8日、インドのジンダル=サウス=ウェスト(JSW)との火力発電設備の製造・販売を目的とした合弁会社である東芝ジェイエスダブリュータービン・発電機社(東芝JSW)が、総額1億6000ドル(約150億円)を投じて、同国タミルナド州のチェンナイに新工場を建設することを決定したと発表した。

 新工場の敷地面積は約40万平方メートル規模で、発電効率の高い超臨界圧方式を採用した大規模(50~100万キロワット)の蒸気タービン・発電機の生産を計画する。東芝JSW社による工場建設と製造設備に係わる投資額は、2009年度から5年間に渡って、総額約1億6000万米ドル(約150億円)を予定している。2011年1月に製造開始予定で、開始当初は、東芝の製造拠点である京浜事業所(神奈川県横浜市)と工程を補完しながら順次生産ラインを立ち上げ、2014年には、新工場で年間300万KWの生産体制を確立する計画。

 インドでは、急速な経済発展を背景に、今後10年間に年間15~16ギガワットの電力設備の増加が見込まれ、急激な需要拡大で設備需給がひっ迫している。東芝は新工場を生かし、素材供給や機器の販売で連携ができるJSWグループと協力することで、インドにおける火力発電設備事業体制の強化を図る。中国に次ぐ大市場で本格的に事業展開していくことで、2015年には東芝JSW社として、売上高4億ドル(372億円)規模を目指す。

 また、インドでの火力事業強化の一環とし、8月に当社現地法人である東芝インド社内に、火力・水力発電ビジネスを展開する社内カンパニーをハリアナ州グルガオンに設立する。今後は、東芝のインドでの火力・水力発電のエンジニアリング拠点と位置づけ、将来的にはインド及び東南アジアや中東等における火力・水力プラントのEPC事業とサービス事業を展開していく予定。


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