カリフォルニア・マイクロ、マイクロSD保護フィルター発表
【ミルピタス(米カリフォルニア州)7日PRN=共同JBN】カリフォルニア・マイクロ・デバイセス(ナスダック:CAMD)は7日、モバイルとコンピューター・デバイスの特定用途マイクロSD(セキュア・デジタル)インターフェース保護フィルターであるCM1624の発売を発表した。人気のあるこのマイクロSDフラッシュメモリーカードは携帯機器でますます使用されるようになっており、ユーザーは異なる機器間でデータを保存、利用することができる。
CM1624は、カードやハードウエアに対する静電放電(ESD)損傷からマイクロSDメモリーカード・ユーザーインターフェースを保護し、優れたデジタル信号インテグリティーを提供するとともに電磁干渉(EMI)を食い止める。CM1624は最先端のプレトリアン3(Praetorian III、登録商標)製品ラインに属し、最小限の回路静電容量(ラインキャパシタンス)による傑出したフィルター性能を兼ね備えている。CM1624はまた集積されたプルアップ抵抗を備え、ハンドセット用プリント基板(PCB)に回路を追加する必要がなく、材料経費の追加も節減できる。
▽特定用途マイクロSDインターフェース
インダクターに基づくフィルター・ソリューションは、可能な限り最高レベルのデジタル信号インテグリティーを提供する。CM1624は96MHzまでのクロック周波数と最高5ナノ秒までの立ち上げ・たち下げ時間、700MHzから3GHzまでの高レベルの減衰をサポートできる。CM1624のピン配列はマイクロSDインターフェース標準規格に最適化されており、IEC61000-4-2規格による+/-15kV(接触)の集積されたESD保護機能を備える6回路のEMI防止、Vcc回路用のパッケージESD保護を通じる1回路およびカードディテクトのような関連機能用の別個に2個のESD保護用ディスクリートダイオードが備わっている。同社はさらに、メモリーカードの存在を検知する助けとして25キロオームのプルアップ抵抗を集積した。
▽容量割当上のEMIフィルターリング
ベースバンドとアプリケーションのプロセッサー製造に使用されるプロセス・ジオメトリーはますます小型サイズに移行しているため、システム動作電圧もまた低くなっており、データ伝送回路上の容量負荷割当量が携帯機器設計者の主要な関心事となっている。マイクロSDインターフェース仕様は、40ピコファラッドの総容量負荷割当が可能であり、従来のフィルター構成はこのタイトな設計変数をほとんどすべて消費してしまう。CM1624は20ピコファラッドの直流過電圧(0V)キャパシタンス仕様、動作電圧は12ピコファラッド以下であり、マイクロSDインターフェース用に設計されたEMIフィルターとして利用できる最も低レベルの静電容量となっている。この低いフィルター回路静電容量によって、携帯機器設計者はPCB工程を尊重しつつ大幅な設計上の自由度が持て、設計の容易さを改善できる。
▽CM1624-08DEの機能
- 動作電圧で極めて低い回路静電容量(12ピコファラッド)
- 優れた信号インテグリティー、50オーム環境で75MHzクロックの下で最速5ナノ秒の立ち上げ時間
- すべてのポートについて業界をリードする15kV以上の接触ESD保護
- 集積プルアップ抵抗を含むマイクロSDインターフェースに完ぺきにマッチする特定用途のターンキー・ソリューション
▽パッケージ、価格、入手可能時期
CM1624-08DEは業界標準のコンパクトでRoHS順守のマイクロDFN16パッケージである。サンプルと製品は現在入手可能。価格は3000個単位で1個0・16ドル。CM1624は現在大量生産可能となっている。
▽カリフォルニア・マイクロ・デバイセスについて
カリフォルニア・マイクロ・デバイセスは携帯機器、デジタル家電、パソコン各市場向けの特定用途アナログおよびミックスドシグナル半導体製品の有力サプライヤーである。主要製品は、携帯機器向け保護デバイスとデジタルTV、パソコンや携帯機器ディスプレー用アナログおよびミックスドシグナルICなどのデジタル家電製品が含まれる。同社と製品の詳しい情報はウェブサイト(http://www.cmd.com)まで。
CMDロゴ、Praetorian IIIはカリフォルニア・マイクロ・デバイセスの登録商標である。その他の商標はそれぞれ所有者の財産である。
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- [国際情報]カリフォルニア・マイクロ、マイクロSD保護フィルター発表 2009/07/08 水曜日