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インド初の海上斜張橋が落成、ソニア・ガンジー夫人ら出席

 【ムンバイ7日PRN=共同JBN】インド与党の統一進歩同盟(UPA)議長で国会議員のソニア・ガンジー夫人は6月30日、マハラシュトラ州道路開発公社(MSRDC)が委託し、有力なエンジニアリング・建設会社ヒンドスタン・コンストラクション社(HCC)が建設したインド初で最長の海上斜張橋であるバンドラ・ウォーリ・シーリンクの落成式を行った。 マルチメディア・ニュースリリースは以下を参照。http://www.prnewswire.com/mnr/hccindia/38958/

 この落成式にはまた、来賓のインド政府のシャラド・パワール農業・食糧・政府供給・消費者問題・公共配給相、アショク・チャヴァン・マハラシュトラ州首相、チャーガン・ブジャル・マハシュトラ州副首相、ビマルタイ・マンダダ同州公共事業相兼MSRDC会長、サティシュ・ガバイMSRDC副会長兼マネジングディレクター、アジット・グラブチャンドHCC会長兼マネジングディレクターが参列した。

 バンドラ・ウォーリ・シーリンクはムンバイの西部高速道路にあるマヒム交差点とウォーリ末端にあるカーン・アブドル・ガファル・カーン道路へのバンドラ終端のスワミ・ビベカナンダ・マルグを接続する。自動車運転者はこれからは、ルートの拡充と重要な西部交通ルート特にマヒム、ダダール、ウォーリ各交差点での交通渋滞緩和の恩恵を受ける。
 HCCのアジット・グラブチャンド会長兼マネジングディレクターは「バンドラ・ウォーリ・シーリンクの建設は、インドで最近行われた最も挑戦的なインフラストラクチャー・プロジェクトであった。荒々しい海上の諸条件でシーリンクを建設した当社エンジニアと3000人余りの労務者による厳しい作業を振り返って、私は人間のスキル、進取の気概と決意による真にモニュメントを建設したことを誇りに思う」と語った。

 同氏はさらに「われわれは精密工学の新しいベンチマーク設定を求めてこのプロジェクトを実行し、インドのインフラストラクチャー開発能力を実証した。われわれはバンドラ・ウォーリ・シーリンクがインドにおける最高のインフラ開発の先例となることを確信する」と述べた。
 バンドラ・ウォーリ・シーリンクの特筆すべきことは、2本の見事に設計された斜張橋、すなわち地上43階のビルの高さに相当する126メートル高にまで伸びるタワー付きでそれぞれ500メートルと150メートルの長さのバンドラとウォーリの両斜張橋である。バンドラ・ウォーリ・シーリンクはそれぞれ4車線のあるツインの自動車道を備え、あらかじめ鋳造されたセグメント施工による箱桁連続橋である。バンドラ・ウォーリ・シーリンクは即日、一つの道路が対面交通で2車線ずつ利用に供される。

 HCCチームはプラスマイナス5ミリの精度で正確に調整を受けて接続される2342枚の事前鋳造セグメントを組み立てるとともに、荒れた海上条件と戦うといういくつかの挑戦に良く耐えた。斜張橋の建設はもう一つの困難な作業であり、126メートル高のタワーを緩やかに傾ける作業は3メートルごとにプラスマイナス1ミリの精度で建設された。
 バンドラ・ウォーリ・シーリンクは交通管理と監視、緊急支援、自動料金システムなど最新のシステムを備えている。16車線の通行料金プラザ(当初は8車線使用)はバンドラ終点に設置された。料金プラザはインテリジェントな橋梁向けの管理システムを監視するとともに交通量調査の管理センターとして役立つように設計され、電子的な通行料徴収、計算、変化する交通メッセージ信号の分類とともに遠隔操作の天気情報ステーションなどが含まれる。プラザはさらに緊急電話機を備えている。

 HCCから派遣されたエンジニア、労務者、専門家のチームと世界の同社パートナーは荒れた海上条件で奮闘し、ムンバイカール(マラティ語のムンバイ居住者)への真の贈り物であるバンドラ・ウォーリ・シーリンクを建設した。

 ▽HCCについて
 HCCは経験という豊富な伝統を持つ有力エンジニアリング、建設・インフラストラクチャー開発会社である。同社は新しい時代の建設技術を展開する大規模インフラ開発を専業とする。同社は輸送、水力と原子力発電、海上、灌漑と水資源供給などプロジェクトとともに総合的な都市開発と管理など幅広い分野でいくつかの技術的に複雑かつ高価値のプロジェクトを管理、実行している。 詳細な情報はhttp://www.hccindia.comを参照。


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